“恋愛強者”16人の駆け引きが魅力の『ラブパワーキングダム』 モテを稼ぐ熾烈な戦いから浮かび上がるもの

『ラブパワーキングダム』モテを稼ぐ戦いが開幕

 『ラブキン』こと『ラブパワーキングダム~恋愛強者選挙~』(ABEMA)は、自他共に認める“モテ”男女16人が集結する注目のリアリティー番組。各界のハイスペック美男美女たちが繰り広げる恋愛バトルでは、目を見張るような洗練された恋愛テクニックが次々と披露され、毎回予測不能な展開に視聴者を釘付けにしている。近年こうした恋愛番組が数多く制作される中にあっても、類を見ない駆け引きの妙が際立つ作品だ。さらに、『バチェラー・ジャパン』『今日、好きになりました。』『シャッフルアイランド』など、過去の人気恋愛番組で強烈な印象を残した出演者たちの思いがけない共演も、この番組ならではの魅力となっている。

 いよいよ番組が後半に差し掛かり、参加者たちの姿勢にも変化が表れ始めた。当初はとにかく異性からの「モテ」を追求していた彼らだが、次第に本物の恋心を抱く者、戦略的に立ち回る者など、様々な面が見え隠れするようになった。脱落を避けるためには本命だけでなく、他メンバーからの支持も不可欠となり、あかね(瀧山あかね)にまっすぐに思いを寄せるひろき(田中宏樹)がアオイ(AOI)に「応援票」を打診したり、けいいち(長谷川惠一)が「みんなの2番手」を狙う作戦に出たりと、序盤とは一線を画す駆け引きが展開されている。

 第6話で見られた大きな転機は、あやか(中野綾香)の脱落だろう。彼女は想いを寄せるゆうじ(山城裕司)があおいに心惹かれていることを察知し、「あえて本命票を入れない」という恋の駆け引きをした。しかし皮肉にもゆうじはあやかに本命票を投じており、すれ違いの結果、2人とも脱落。同じ回で去ることになったみさき(谷岡美沙紀)が最後に話していた「素直に自分らしく」行動するべきという教訓を、残された参加者たちも痛感しているようだ。

 第6話のクライマックスでは、衝撃の展開が待っていた。これまで姿を消した脱落者たちが、実はモニター越しに現役参加者を見守っていたという事実が明かされたのだ。さらに画面に「明日、男女1人ずつ復活することができます」という文字が浮かび上がり、視聴者を驚かせた。嘘と本音が交錯する本ゲームにおいて、脱落者たちは私たち視聴者と同じように、外側から冷静にメンバーの本質を見抜ける立場を手にしていたのである。

 特に注目すべきは、現在の参加者たちの間で本命の相手が徐々に明らかになりつつある状況だ。この時点で、早い段階で脱落したレイカ(REIKA)やあさや(バンダリ亜砂也)のような元メンバーは、ゲーム全体を客観的に見てきた強みがある。彼らにとって敗者復活のチャンスは、すでに各参加者の本性や関係性を把握しているという大きな優位性につながるだろう。

 第6話の最終ランキングでは、あおいといっせい(森長一誠)が1位になったものの、その内実は複雑だ。いっせいの本命票にはゆうじへの駆け引きからあやかが投じた一票が、あおいの本命票にはひろきとの同盟票が含まれている。皮肉にもその両者が今回脱落という結末を迎えた今、次回のランキングでどの脱落メンバーが舞台に戻るかが、今後のランキングにも大きく響くことは間違いない。

 当初は複数の相手から好意を得ることに奔走していた彼らだが、回を重ねるごとに本音と建前の狭間で揺れ動く素顔が映し出されていく。世間一般でも「多くの人からモテること=恋愛強者の証」とされる価値観が根強く存在するのは事実だ。しかし物語が後半に差し掛かり、参加者たちの内面に静かな変化が訪れるにつれ、私たち視聴者の前に新たな真実が浮かび上がってきた。

燃え上がる7つのキス、過去最大4人の脱落...そしてラスト3分に想像もしない衝撃が|ラブパワーキングダム 毎週水曜よる10時最新話放送

 結局のところ、表面的に多くの票を集め「キング/クイーン」の称号を得ることより、心の底から惹かれる唯一の人の心を射止め、誠実な関係を築くことこそが、“恋愛強者”たちが最終的に気づく本当のモテなのかもしれない。競争と駆け引きの果てに彼らが気づく“恋愛の真髄”とは何か。その答えを見届けるのも、この番組の醍醐味だろう。

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