『Graveyard Keeper』賛否両論を呼ぶ、異色の“墓守シミュレーションゲーム”に迫る
特殊な内容が賛否を呼び、SNS上で話題になっているシミュレーションゲームがある。死んだ主人公が転生し、愛する妻に会うために「墓守」として異世界で働く『Graveyard Keeper』という作品だ。本稿では、その内容を詳しく紹介しよう。
表の顔は善良な墓守、だが裏の顔は……?
主人公はある日突然、交通事故によって死んでしまう。「善良な墓守として職務を果たせば、愛する妻の待つ元の世界へ帰れる」と謎の男から言われ、気がつくと見知らぬ世界に転生し、墓守として人生を歩むこととなった。
プレイヤーは墓守として墓を作り、死体を収め、墓を綺麗に整備するのが表向きの仕事だが、実は他にも大事な仕事がある。死体から肉や臓器を採取し、売りさばくーーという裏の仕事だ。一定期間ごとにロバが運んできてくれる死体を解剖し、肉や臓器を取り、売りさばくことでお金を得ることができる。
自然に生えている木や、転がっている岩を斧やツルハシで採取することで、加工で使える様々な素材を手に入れることができ、墓を綺麗に整備するためのアイテムを作ったりすることも可能だ。また教会を整備し、信者に説法を聴かせることもできたりと様々な手段を使って生き延びるのが、このゲームの醍醐味だ。
自宅で休んでいると墓地に埋葬されている死体が霊として現れ、「意地悪してくる他の死体をどうにかしてほしい」と依頼される。死体を掘り起こし、川に投棄することで解決するのだが、川の下流には町が……。
悪事がバレないことも生き残る上で大事な要素なので、表では善良な墓守を演じつつ、裏で悪事を働く二重生活を強いられる。何度も死体を川に投棄すれば、そのうち悪事が暴かれ、元の世界に帰る望みも消えてしまうかもしれない。
NPCの依頼は一覧で確認、そしてテクノロジーを開放して、より快適に
ゲームシステムも少し詳しく紹介しておこう。基本的には死体を解剖し、墓地を整備することでゲームを進めていくが、元の世界へ帰るためのヒントが様々なところに散りばめられている。NPCの依頼をこなしたり、特定のアイテムを渡したりすることで、真実に迫ることができる。
こういったお使い要素が強いゲームのあるあるなのが、「誰に何を頼まれていたか」を忘れてしまい困ることだ。
だが、『Graveyard Keeper』ではいつでも一覧で確認することができるので、何を頼まれていたかも一目瞭然だ。こういった、プレイを快適にする細かい配慮は嬉しい。
また、木を切ったり、岩を砕いたりして素材を手に入れるときや、アイテムの研究をしたときなどに手に入れることができるポイントを使うことで新たなテクノロジーを開放することができる。テクノロジーを開放する事で、素材をさらに加工できたり、調理可能な料理の種類が増えたりする。テクノロジーを開放しないと手に入れることができないアイテムもあるので、積極的にポイントを稼ぎ、新たなテクノロジーを開放しよう。