「ドラゴンクエストVR」の没入感がスゴい パーティ内の会話が自然と生まれる熱いバトル
『ドラゴンクエスト』と言えば、ゲーマーじゃなくても耳にはしたことがある超有名ゲーム。ファミコン時代から受け継がれているRPGの名作だ。昨年新宿歌舞伎町にオープンしたVRエンターテインメント施設「VR ZONE SHINJUKU」で、あのドラクエの世界に入り込めるVRが体験できるということで、本気のVRゲーム未経験の筆者が体験してみた。
パーティを組んで敵を倒せ!
ドラクエの世界では、パーティを組んでスライムなどの敵を倒していく。VRでも同じように、一緒に参加するメンバーの中で、戦士2名、魔法使い、僧侶各1名という4人パーティを作る。どうやら戦士はかなり体力を要するという前評判…筆者は、そこまで体力を使わなさそうな魔法使い担当を選んだ。メラ、放ちまくるぞ!
オリエンテーションを聞いた後、さっそく10kgほどあるVRマシンを身に着ける。数字で書くと重そうだが、ゲームの負担に感じるほどの重量感ではない。背中にマシンを、右手に杖(のかわりになる棒)、左手に魔法を出すためのグローブ、そしてゴーグルとヘッドフォンをセット。この時点は、ただ目の前が暗いだけ。
しかし映像が広がった瞬間あのドラクエの世界の中へ移動したような感覚に! 筆者のみならず、ゲームに参加しているほかのメンバーも「おお!」と声を漏らしてるのが聞こえる。周りを見渡すと、さっきまで普通の服を着た人たちの場所に、ドラクエ世界の戦士や僧侶が立っていた。子どものころ夢見た「ゲームの世界に入れたらなあ」が、現実に繰り広げられている!
一筋縄ではいかない世界
ゲームが始まるとすぐに、みたことがあるキャラクターたちがどんどん襲ってくる。最初は剣も魔法もうまく使えないため、全員が四苦八苦! 魔法使いはしっかり杖を振らないと、魔法が遠くに飛ばせないため、運動不足の腕に鞭降って動かしまくる。若干筋肉が辛い……。うまく魔法を飛ばせたときは、ちゃんと「投げられている」という感覚もあるため、つい本気になってしまった。
ゲームの中では1シーンだけで戦い続けるわけでなく、いくつかシーンが切り替わるため、ゲームの駒を進めている感覚も味わえる。また互いに声をかけあわないとうまく連携できないため、知らない者同士でも自然とコミュニケーションが生まれた。
今回はラスボスも撃退し、無事ゲームクリア。しかし、コツをつかむのに手間取り、思ったよりも魔法を使いこなせず……。またリベンジを誓って会場を後にした。