淡谷のり子の記事・ニュース・画像一覧

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戦前・戦中・戦後と激動の昭和を駆け抜けた、日本を代表する女性シンガー。29年「夜の東京」で歌手業をスタートさせる。31年の「私此頃憂鬱よ」が好セールスを記録。そして翌32年、「別れのブルース」で大ブレイク、一躍時の人に。以来、「嘆きのブルース」「君忘れじのブルース」など次々にヒットを飛ばしていく。優しさと悲しみとやるせなさを包み込んだヴィブラート・ヴォイスは、すべての日本国民の心を捉えて離さなかった。ゆえに人々は彼女を“ブルースの女王”と呼んだのだ。——ちなみに、ここで云うブルースとは、黒人音楽のソレとは異なり(影響は受けつつも)、悲しみや嘆きをテーマとしたミドル・テンポでマイナー調な外国趣味の楽曲を指す。また戦後は、ルンバ/シャンソン/タンゴ/ジャズとさまざまなスタイルのナンバーに果敢に取り組み、日本歌謡の礎を形成していった。99年に永眠。