『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』予告編を徹底考察 事実上のアベンジャーズvsX-MEN?

事実上の“アベンジャーズ vs X-MEN”!?
2分26秒目から、ニュー・アベンジャーズタワーでソーのセリフが始まります。どうやらソーは今回の事情を察知して、バースを超えたヒーローたちをまとめる役割ですね。考えてみれば『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で地球のアベンジャーズと宇宙のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーをつなげたのもソーでした。
ソーにはこういう役割が似合う? 38秒目なんですが後ろのパネルに3つの円があって結ばれている図がありますよね。多分これが(一つ一つの円が)アース616、アース828、アース10005であり、これらのぶつかり合う状況を話していると思われます。しかしここにX-MENがいない。まだ到着していないのか、それともX-MENは協力するつもりがないのか。もしかすると自分たちのアースを救うために(ドクター・ドゥームにそそのかされ)他のアースをつぶそうとしているのでは?
この予告、ファンタスティック4とアベンジャーズの戦いはありません。しかし56秒目からシャン・チー(シム・リウ)対X-MENのガンビット(チャニング・テイタム)、1分10秒目からエレーナ(フローレンス・ピュー)とミュータント(本来はX-MENと敵対するが)のミスティーク(レベッカ・ローミン)が戦います。エレーナの後ろにファンタスティック4のリード(ペドロ・パスカル)とハービー(ロボット)がいますから、ファンタスティック4とアベンジャーズ勢は協力、X-MEN側とバトっているわけです。
なおX-MENはアース10005と書きましたが、これはまだわからない。というのも、20世紀フォックス(現・20世紀スタジオ)のX-MEN映画世界はアース10005ということになっていますが、20世紀フォックス版のX-MEN映画群は、時間軸で考えると、結構作品ごとの話の辻褄があっていなかったり、特に『X-MEN:フューチャー&パスト』で時間軸をいじってるし、『デッドプール&ウルヴァリン』でもウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が様々なバースにいたりとぐちゃぐちゃです。要はアース10005自体がマルチバース化状態。したがって今回の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』のX-MENがどの世界のミュータントたちなのかは不明です。ただ、恐らくは『マーベルズ』でモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)が次元を飛び越え行った先の世界のX-MENだと思います。
それにしても55秒目のサイクロップス(ジェームズ・マースデン)のカッコいいこと! コミックで人気のあるバージョンのコスチュームだし、20世紀フォックス版では、このサイクロップスはいま一つ活躍しなかったので、今回は暴れてくれそう。ファン待望のキャラです。
様々な対立の構造
ソーが力を合わせようと言っているのに、いろいろ対立が多いのが面白いです。例えば42秒目のシュリ/ブラックパンサー(レティーシャ・ライト)率いるワカンダとネイモアが治める海底王国タロカンが揉めていることがわかります(しかし海に彼らがいない。これはインカージョンで海が干上がった?)。また、しれっとバッキー(セバスチャン・スタン)と新キャプテン・アメリカのサムが並んでいますが、この2人は「どっちがアベンジャーズか?」問題でこれまた関係がこじれています。先にも書いたように、もともとX-MENと“このミスティーク”は同じミュータント同士でありながら敵対しています。さらに1分55秒目で手を取り合うプロフェッサーXとマグニートー(イアン・マッケラン)もライバルです。こういうわだかまりを超えて共闘せよ、ということなんですね。
そしてロキです。(予告の1分2秒目)『ロキ』のシーズン2で、時間軸を守る神になったのに、なぜひょっこりとここに? 今回のロキの立ち位置が気になりますね。そういえばソーは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノスにロキが殺されたところで記憶が止まっているハズ。その後のロキ=ソーから見れば、変異体のロキの運命を知らない。かつて対立していたこの兄弟の再会がストーリーにどういう影響を及ぼすかにも注目です。
対立ではないですが、アントマンとその娘キャシー(キャスリン・ニュートン)の姿も一瞬映ります(予告の1分20秒目)。今回の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』はもともと『アベンジャーズ/カーン・ダイナスティ』というタイトルで、カーン(ジョナサン・メジャース)がメインヴィランでした。MCUにおいてカーンと戦った経験があるのは『アントマン&ワスプ:クアントマニア』でのこの父娘。だから『アベンジャーズ/カーン・ダイナスティ』が作られていれば、きっとこの父娘が重要な役だったでしょう。しかし『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でもこうしてフィーチャーされているわけだから、なにかありますね、きっと。
これぞドクター・ドゥーム! そしてスティーブ!
1分33秒目のシーン。ソーのストームブレイカーの攻撃を軽くドクター・ドゥームはあしらいます。『マイティ・ソー バトルロイヤル』でソーの姉で邪神のヘラ(ケイト・ブランシェット)がムジョルニアを握りつぶしたぐらいあっさりと攻撃をかわす。ドゥームの強さがわかります。この予告編とともに発表されたキーアートでは、母と子を描いた宗教画みたいな絵を前にドクター・ドゥームが立っています。
コミックでは、ドゥームの母は魔女で、死んだ彼女を地獄からドゥームが救い出そうとする話があります。もしこの絵画の母子がドゥームの母と彼を描いているのだとしたら、彼の真の目的は母をよみがえらせること?
一方、この母子がドゥームの妻と子どもということも考えられますね。とにかくこの母子のことがドゥームの計画の動機? そしてこの絵の向かって右側の下のほう、トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)がナノガントレットをはめて指をパッチンさせた姿を思わせる姿が描かれているとファンの間で話題になっています。やはりあのサノス戦(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)が『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の事件を起こした?
予告の締めはスティーブの登場です。ムジョルニアを持てる男ということでスティーブであるということを証明(要はロキやミスティークの変身ではない)しているわけですが、一体彼はどこにいたのか? これまた『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後でスティーブはどんなことを各時間軸やっていたのか? それが『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』につながるかもしれません。
以上です。絶対、予告だけでは全貌がつかめないのがMCUですが、あーだこーだ推測するのは楽しい(笑)。とにかくドクター・ドゥームの姿を見ることができて大興奮でした。
最後に個人的に気になったところ。それはネイモアの登場。というのも、コミックだとネイモアはファンタスティック4のスーに横恋慕するのです。今回の映画でそういう匂わせはあるのかな?
■公開情報
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』
12月18日(金)日米同時公開
監督:ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ
製作総指揮:ケヴィン・ファイギ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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