『スパイダーマン:BND』のテーマは“若者が直面する現実”? トム・ホランドらが語る

ジョン・バーンサルやセイディ・シンクが語る、自身の役柄

本作にはマーベルのドラマシリーズで活躍してきたバーンサル演じるフランク・キャッスル/パニッシャーが満を持して登場。コミックでは、パニッシャーはもともとスパイダーマンのコミックで初登場したキャラクターだったからこそ、彼らの共演はファンにとっても待望のものだった。しかも2人はホランドが17歳のときから交流があり、バーンサルは「アイルランドの小さな部屋で一緒にオーディションテープを必死に作っていたあの頃が嘘のよう」と振り返った。
“大人向け”のキャラクターとしても知られるフランク・キャッスルが、『スパイダーマン』の世界に馴染むことについて、成立させられるのか疑問に思っていたことを明かしながら、バーンサルは本作におけるパニッシャーについて語った。
「僕たちが目指したのは、“パニッシャーがTV-MA(大人向けで17歳未満の視聴には不適切 )指定のドラマの世界からそのまま歩き出して、このセットに立てる”、そして“逆にこの作品の世界からTV-MAの世界へ戻っていける”――そんな“説得力”を持たせることでした。その感覚を観客にもちゃんと届けられると思います」

同じく本作で『スパイダーマン』シリーズに初出演するだけでなく、マーベルの映像作品初参加となったシンクの役柄はいまだに詳細が明かされていない。
「しばらくのあいだ脚本さえ持っていませんでしたが、デスティンとはキャラクターについて何度も話していたので、物語がどんな方向に進むのかはだいたい分かっていました。かなり大きな秘密を抱えていなければいけなかったです」と語るシンク。会見では司会者から役について聞かれるが、一切語ることはなかった。そんな彼女の代わりに、プロデューサーのパスカルは以下のように説明した。
「きっと驚くと思いますよ。彼女のキャラクターについて本当に言えることは、映画の中の他のキャラクター全員にも当てはまることなんです。つまり、みんな同じものを抱えている。孤独感だったり、自分は“違う”という感覚だったり、疎外されている気持ちだったり、今の自分の人生をどこかで否定してしまっているような感覚だったり――そういうものを、それぞれが抱えているんです。 彼女が素晴らしい女優なのは誰もが知っていることですが、デスティンがこの映画を作るうえで、フランク、彼女、MJ、ネッド、そしてブルース・バナーに至るまで、全員に共通するテーマを持たせている。だからこそ、彼女が“この役”に入るのは難しくなかったと思います」
テレビゲーム版に触発された? アクションシーン

また、ファイギは本作のアクションシーンについて以下のように語っている。
「僕たちは最初の3作のMCU版スパイディで、“彼が共有されたユニバースの中にいる”という点に重点を置いてきました。というのも、それ以前の5本のスパイダーマン映画では、その部分を掘り下げることができなかったからです。そして本作では “ニューヨークのピーター”にしっかり焦点が当てられています。初期の(MCU版)映画では、彼がニューヨークのビルの谷間をスイングするシーンをあえて避けていました。なぜなら、それは過去に何度もやられてきたから。しかし今となっては、スパイダーマンがニューヨークをスイングする姿を描くのは10年ぶりなので、また新鮮でワクワクするんです。それに、最近のゲームではアクションのレベルがものすごく上がっていて、デスティンはそれをしっかり再現し、さらに超えてきました」
「ファンはこのプロセスの“仲間”です」

会見の締めくくりとして、シリーズがほぼ10周年を迎えることから、10年前と比べてピーター・パーカーというキャラクターが持つ意味がどう変わったのか、ホランドは想いを語った。
「 本当のところを言うと、僕がこの映画への情熱や愛情を抱く気持ちは、スーツを着る機会に恵まれるたびにどんどん大きくなっています。僕たち3人(ホランド、ゼンデイヤ、バタロン)は、まだ若かった頃に同じ日に人生が一変して、その経験を一緒に乗り越えてきた仲間で、そのことにこれ以上なく感謝しています。そして新しいキャストのみんなと同じ画面を共有できることも、本当に幸運なことだと思っています。それからファンのみなさんーーここにいる全員が同意すると思いますが、ファンはこのプロセスの“仲間”なんです。僕たちはファンのために映画を作り、ファンの声に耳を傾けています。だから、その情熱を代表してステージに立つ“幸運な子ども”でいられることは、僕にとって決して当たり前にしない大切な贈り物なんです」
■公開情報
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』
7月31日(金)全国公開
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ジェイコブ・バタロン、ジョン・バーンサル、トラメル・ティルマン、マイケル・マンド、マーク・ラファロ
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
スタン・リー&スティーヴ・ディッコのマーベル・コミックに基づく
製作:ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル、アヴィ・アラド、レイチェル・オコナー
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルイス・デスポジート、デヴィッド・ケイン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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