ダイアン・クルーガーも出演 ファティ・アキン監督作『白パンと独裁者』8月7日公開へ

ファティ・アキン『白パンと独裁者』公開へ

 『女は二度決断する』のファティ・アキン監督最新作『Amrum(原題)』が、『白パンと独裁者』の邦題で8月7日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと予告編が公開された。

 本作は、1945年第二次世界大戦末期のドイツ・アムルム島にて、主人公である12歳のナニングが母の願いを叶えるために奔走する冒険の中で終戦の時代を経験し、家族の秘密を知りゆく物語。アキンの恩師でありドイツ映画界の重鎮であるハーク・ボームが、自らの幼少期の体験を綴った自伝的小説を、愛弟子であるアキンが映画化した。第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門への正式出品をはじめ、第47回バイエルン映画賞にて最優秀作品賞を受賞。第76回ドイツ映画賞では6部門にノミネートされているほか、ドイツ国内で興行収入800万ドルを突破する大ヒットを記録している。

 1945年、第二次世界大戦末期のドイツ北部・アムルム島は、本土へ向かう爆撃機が上空を飛行しながらも、どこか楽園のような静寂を保っていた。疎開してきた12歳の少年・ナニングは、戦地から戻らぬ父に代わり、農作業を手伝い妊娠中の母ら家族を支えている。しかし、ヒトラーに心酔する母・ヒレが彼の訃報を受けて心身ともに崩壊してしまうと、ナニングの日常も一変していく。生気を失い、食事を拒むヒレが唯一欲したのは、たっぷりのバターとはちみつが塗られた白パンだったーー。

 公開されたポスタービジュアルでは、アムルム島の広大な海岸線と透明な海、そして真っ青な空が溶け合う地平線を背景に、ヒトラー青年団の制服を纏った12歳の少年ナニングが、自転車とともに佇む印象的な一枚が収められている。砂浜に浮かび上がる「白パン」の文字に対し、無機質なグレーで記載された「独裁者」という対照的なタイトルロゴ。さらに、ナニングの真っ直ぐな眼差しを境に、地元のナチス党指導者と、荷車に仁王立ちする農場主のテッサ(ダイアン・クルーガー)が対峙するように並んでいる。

映画『白パンと独裁者』予告編

 あわせて公開された予告編は、主人公のナニング、親友のヘルマン、農場主のテッサらが、轟音とともに本土へ向かう爆撃機を緊張の面持ちで見つめる衝撃的なシーンから幕を開ける。食卓で「ドイツは負ける」と口にしたナニングを、「誰がそんなことを言ったの?」と激しく叱責する、ヒトラーに心酔する母・ヒレ。しかし、ラジオがヒトラーの訃報を伝えると、彼女は絶望のあまり生気を失い、寝込んでしまう。母が唯一口にしたいと願ったのは「たっぷりのバターとはちみつが塗られた白パン」。そのひときれを求めて奔走するナニングの姿を通し、崩壊しゆく時代の転換点を瑞々しく描き出している。

 また、『女は二度決断する』での来日以来、アキン監督と深い親交を築いてきたゲームクリエイターの小島秀夫より、応援コメントが到着。監督からの招待を受け、本作の舞台であるアムルム島の撮影現場を直に訪れている小島は、現地の空気感を肌で体感。「母親のために奮闘する少年は、“干潮”と“満潮”との狭間で“人生”を知る」と言葉を寄せた。

小島秀夫(ゲームクリエイター)コメント

アムルム島の美しい風景、生き物たち、島で暮らす人びと。終戦へと向かう小さな世界。
母親のために奮闘する少年は、“干潮”と“満潮“との狭間で“人生”を知る。
戦争と終結、少年と成長、信仰と真実。ラストでそれら全てが見事に結実する。
既に”満潮“を迎えていた巨匠ファティ・アキン。
師匠の意志を継いで撮影に挑んだ本作は、更なる”上げ潮“となる特別な作品だ。

■公開情報
『白パンと独裁者』
8月7日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
出演:ジャスパー・ビラーベック、ローラ・トンケ、リーザ・ハークマイスター、キアン・ケップケ、ダイアン・クルーガー
監督:ファティ・アキン
脚本:ハーク・ボーム、ファティ・アキン
配給:ビターズ・エンド
93分/1:1,85/2025/ドイツ語/ドイツ/原題:Amrum/日本語字幕:吉川美奈子
©2025 Bombero International Gmbh & Co. Kg
公式X(旧Twitter):@FatihAkin_movie2025

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