『ばけばけ』熊本編を彩る杉田雷麟の存在感 “静”の演技に秘めた役者としての“凄み”

杉田はよくインタビューで、故・大杉漣の言葉に言及する。「『脇でも主役でもどっちでも大丈夫って気概がないといけない。そのなかでどうやって大杉漣ってものを残すかが大事』という言葉を読んで考え方がガラリと変わりました。中学生の僕は当時、大きな役をやりたいという思いが強かったけど、その記事を読んでからは大小問わずにどんな役でも印象に残る役者になりたいと思うようになりました。大杉さんの記事はいつも持ち歩いて、僕の原点でバイブルです」(※1)

その言葉通り、杉田の演じる人物は、どんな役でも、その静かな佇まいの中に確かな存在感が宿る。観る者の心を掴むのは、大袈裟な動きや台詞回しではなく、細やかな仕草や視線、佇まいそのものだ。
『ばけばけ』杉田雷麟が吉沢亮の弟役に 柄本時生、日高由起刀、下川恭平の出演も決定
2025年度後期(大阪制作)NHK連続テレビ小説『ばけばけ』の追加キャストとして、柄本時生、杉田雷麟、日高由起刀、下川恭平が出演…朝ドラには、『エール』(2020年度前期)に続いて二度目の出演となる杉田。『ばけばけ』では、名門・松江中学に通った後、帝大を目指して勉強に励むという役だ。本人にとっては珍しい役柄で、「最初に台本を読んだとき、自分にとっては少し意外なキャラクターだと感じました」(※2)と印象を話している。今までは静かな中にも荒い感情を持った役柄が多かったが、真っ直ぐな青年役ではまた別の表情も見せてくれそうだ。制作統括の橋爪國臣は「杉田さんならではの独特の温度感をまとったお芝居は、兄を演じる吉沢さんと通じるものがあります」(※2)とも語っており、吉沢亮の弟役であることにも注目だ。SNSでは、ツーショットの写真に「本当の兄弟みたい」といったコメントも多くみられ、話題となっている。
杉田は、「役者は死ぬまでできる仕事。いずれは監督もやってみたいです。監督をしながら演者もやりたい。この世界にはずっとい続けたいです」(※1)とも話している。芝居で生きていきたいという情熱は並々ならぬものを感じる。これからも主演、脇役にかかわらず、作品に爪痕を残す役者になることは間違いなさそうだ。
参照
※1. https://www.jprime.jp/articles/-/23758?page=2
※2. https://realsound.jp/movie/2025/09/post-2163329.html
■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK






















