『呪術廻戦』「死滅回游」アニオリ演出の狙いは? 賛否を呼ぶ“禪院回”に4分間の長回し

芥見下々による人気ダークファンタジーマンガを原作としたTVアニメ『呪術廻戦』。現在放送中の第3期「死滅回游 前編」ではアニメオリジナルの演出が大胆に追加されており、ファンのあいだで大きな話題を呼んでいる。

独特の演出を取り入れることによって、同作は何を描こうとしているのか。原作との比較を踏まえつつ、その面白さを掘り下げていきたい。
※本稿はTVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」のネタバレを含みます。
そもそも同作のアニオリ演出は、第3期に始まったことではない。たとえば本編の前日譚にあたる『劇場版 呪術廻戦 0』では、夏油傑が引き起こした呪術テロ事件「百鬼夜行」の描写を大幅に肉付け。五条悟とミゲルの激闘だけでなく、原作にはない冥冥や日下部篤也、京都校の面々による戦闘シーンや、七海建人が黒閃を4連続で決めるシーンなども描かれている。
また第2期でいえば、「渋谷事変」で宿儺と魔虚羅による戦いが壮大なスケールとド派手なアクション作画によって描かれたことが記憶に新しい。こうした戦闘シーンのアニオリ演出は、まずもって「物語を盛り上げる」という狙いがあると言えるだろう。また原作はテンポを重視するためにしばしば描写を省略しているため、アニメでその余白を補完しているとも考えられる。

第3期のアニオリ描写も、1つにはこうした戦闘シーンに関わっている。それを象徴するのが第48話「執行」の乙骨憂太vs虎杖悠仁で、荒廃した東京を舞台として、巨大な呪霊に追われながら激闘を繰り広げる様子が描かれていた。






















