『おコメの女』“笹野”佐野勇斗の悲しい生い立ち “正子”松嶋菜々子の過去に結びつく因縁

『おコメの女』笹野の悲しい生い立ち

 首謀者は、笹野に相談を持ちかけてきた大崎裕也(山崎樹範)だった。首謀者の大崎が、金を見つめてうっとりと笑う場面が、詐欺の卑しさを妙に生々しく焼き付けた。笹野は逃げようとするがスマホを壊され、追い詰められる。けれど彼は最後にインゴット番号を豊作へ送っていた。その一手が道標になり、正子たちはビルへ辿り着く。大崎たちの前でも怯むことなく、立ち向かうザッコクの面々が頼もしい。そのおかげもあって、血だらけの笹野を確保し、警察が来るまでのわずかな時間を、全員で踏ん張って持ちこたえる。

 事件の後、笹野は母に「母さんが褒めてくれるのが嬉しかった」と本音をこぼす。できる自分でいようとした理由が、正しさのためではなく、母への未練だったと分かる瞬間だ。距離を置いてきた親子が、ようやく同じテーブルに座ったように見えた。

 そして第4話では、経済産業大臣・鷹羽宗一郎(千葉雄大)の秘書・灰島直哉(勝村政信)が、正子の父・田次(寺尾聰)を訪ね、田次が“かつて秘書だった”過去が明かされる。さらに箱山哲郎(浅野和之)と大崎のつながりを匂わせる描写も入り、単発に見えた詐欺事件の背後に、別の人物の影がちらつき始める。笹野が「ザッコクを立ち上げた背景には鷹羽家があるのでは」と口にしたのも、その気配を言語化したからだろう。目の前の不正還付を片づけても、もっと大きな金と権力の匂いが残る。

 第4話で描かれたのは、笹野が母と真正面から言葉を交わし始める変化だ。同時に、正子の過去に結びつく因縁が浮かび上がり、次の案件が向こうから近づいてくる気配も残した。

『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』の画像

木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』

主人公・米田正子が、なかなか手を出せない“厄介な”事案を扱う複雑国税事案処理室、通称“ザッコク”を創設し、個性派揃いのメンバーとともに事案と向き合っていく。

■放送情報
木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:松嶋菜々子、佐野勇斗、長濱ねる、千葉雄大、高橋克実、戸次重幸、大地真央、寺尾聰
脚本:『g.O.A .T』
演出:田村直己(テレビ朝日)、楢木野礼、塚本連平
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)、小路美智子(MMJ)
音楽:村松崇継
制作協力:MMJ
制作著作:テレビ朝日
©テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/okome/
公式X(旧Twitter):https://x.com/okome_no_onna
公式Instagram:https://www.instagram.com/okome_no_onna
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@okome_no_onna

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「リキャップ」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる