橋本環奈、月9で“当たり役”更新なるか? 『おむすび』根本ノンジ脚本が引き出す新境地

橋本環奈、月9で“当たり役”更新なるか?

 『ヤンドク!』でも、湖音波が“元ヤン”であることをことさら強調するのではなく、あくまで一つのバックグラウンドに留め、結のようにひとりの社会人として悩みながら仕事と向き合っていく等身大の女性像が打ち出されるのではないだろうか。橋本は2025年、『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系)でも、「並外れた知識や記憶力を持つ天才ドクター」という超個性を乗りこなしつつ、繊細な感情表現で自閉スペクトラム症(ASD)の特性による困難と格闘する生身の人間を立ち上がらせていた。

橋本環奈、朝ドラ後の初主演も“ギャルマインド”で 三浦翔平らを巻き込んだ“陽”な現場作り

『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系)で、橋本環奈がNHK連続テレビ小説『おむすび』(2024年度後期)後、初の主演を務めてい…

 橋本といえば、2022年から3年連続で『NHK紅白歌合戦』のMCを務め、生放送でも物怖じしない姿勢と手際のいい番組進行ぶりが大きな話題に。その臨機応変な対応力は芝居にも表れている。まずコミカルとシリアスのバランス感覚が抜群。橋本はコメディエンヌとして高評価を得ているが、怒りや哀しみを爆発させるシリアスなシーンでは観ている人を一瞬で引き込む強さを放つ。

 また、圧倒的な主人公力を持ちながら、必要とあらば一歩後ろに下がり、周りを引き立てられる。根本の作品は登場人物が多いことも特徴の一つだ。特に『祈りのカルテ』(日本テレビ系)や『無能の鷹』(テレビ朝日系)のように、ひと癖もふた癖もある複数のキャラクターの心の葛藤や成長を同時進行で描き、一つの物語にまとめ上げる力は傑出している。『おむすび』は2週にわたるヒロイン不在期間が存在した、朝ドラとしては異例の作品で、それぞれのキャラクターの人生に平等にフォーカスを当てた群像劇となっていた。それでもなお、結が主人公のドラマとして成立していたのは、攻めるところは攻め、受けるところは受ける、橋本のメリハリのある演技に依るところが大きい。

 今作も「第1話から湖音波の元ヤン感が全面に出ていて、すごく面白くなっていると思います。その一方で、医療ドラマとして繊細な部分や現代社会が抱える問題など、まじめに伝えなければならない部分もある」「湖音波以外にも濃いキャラクターの人たちがたくさん登場していきます(笑)。キャラ同士のテンポ良い掛け合いにも注目です!」という橋本のコメントから想像するに、その対応力が大いに生かされるのではないだろうか。『ヤンドク!』は、根本と橋本の相性の良さを改めて実感する作品となりそうだ。

『ヤンドク!』の画像

ヤンドク!

バリバリのヤンキー娘が猛勉強の末に、脳神経外科医となり、病気に苦しむ患者に寄り添いながら旧態依然とした医療現場をパワフルに改革していく。

■放送情報
『ヤンドク!』
フジテレビ系にて、1月12日(月・祝)スタート 毎週月曜21:00~21:54放送
※初回30分拡大(21:00~22:24放送)
出演:橋本環奈、向井理、宮世琉弥、音尾琢真、馬場徹、薄幸(納言)、許豊凡(INI)、内田理央、大谷亮平、大塚寧々、吉田鋼太郎ほか
脚本:根本ノンジ
プロデュース:髙木由佳、貸川聡子(共同テレビ)
演出:佐藤祐市、淵上正人、菊川誠、朝比奈陽子
音楽:近谷直之
制作協力:共同テレビ
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/yandoku_fuji/
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