髙石あかり、今田美桜、森七菜らがエンタメシーンに刻んだ名演 2025年に活躍した女優たち

2025年に活躍した女優たち

 2025年のエンターテインメントシーンも、多くの女性俳優の演技によって彩られたものだ。声や表情、ささいな仕草まで印象に残る瞬間がいくつもあった。そんなこの1年を振り返り、とくに印象深かった10名の女性俳優を紹介したい。映画やドラマ、演劇作品などで活躍し、各作品に息吹を吹き込んだ演技者たちだ。

『ばけばけ』写真提供=NHK

 現在進行形で私たちに素晴らしい時間を提供している俳優といえば、この人をおいてほかにないだろう。そう、朝ドラ『ばけばけ』(NHK総合)でヒロインを務めている髙石あかりである。今年の彼女は、次代を担っていくであろう若手俳優たちが並んだ学園ドラマ『御上先生』(TBS系)で重要な役どころを務め、配信ドラマ『グラスハート』(Netflix)ではポップスターに。映画『夏の砂の上』では文学的な作品の世界にごく自然と馴染んでいた。『ベイビーわるきゅーれ』シリーズなどすでにいくつもの代表作を得てきた髙石だが、大飛躍の一年になったのは間違いない。その存在を誰もが知りつつある。が、『ばけばけ』はまだまだこれから。来年も俳優・髙石あかりの年になりそうである。

『あんぱん』今田美桜=のぶに宿る“強固な主体性” 歴代ヒロインとの決定的な違い

放送中の「朝ドラ」ことNHK連続テレビ小説『あんぱん』は、いままさに私たちが待ちに待った瞬間へとたどり着こうとしている。本作は『…

 朝ドラでヒロインを務めた俳優といえば、『あんぱん』(2025年度前期/NHK総合)の今田美桜も非常に頼もしかった。勝ち気なヒロイン・のぶは広く愛される存在となり、多くの視聴者が彼女に発破をかけられたことだろう。いまでもことあるごとに心の中ののぶから、「たっすいがはいかん(=弱気ではダメだ)!」と言われているものだ。

『ひらやすみ』写真提供=NHK

 朝ドラといえば、幅広い世代の視聴者が触れるもの。これでヒロインを務める者とあれば、“国民的俳優”と呼んで差し支えないだろう。だが、今年の“エンタメシーンの顔”は、森七菜だと断言したい。日本映画の興行史を塗り替えた『国宝』をはじめ、4本もの映画に出演。いずれも「大ヒット作」である。堅実な演技で名作の誕生に貢献したのだ。そして、なんといってもドラマ『ひらやすみ』(NHK総合)での好演ぶり。森が演じる“なっちゃん”に、誰もが夢中になった。この年末年始はぜひ、なっちゃんの影を追いつつ阿佐ヶ谷散策などしたいものである。

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