芋生悠をなぜ“呪われている”キャラに抜擢? 『ばけばけ』制作統括が絶賛する“愛され力”

髙石あかりがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』が現在放送中。松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。
第21週、“書く人”であるはずのヘブン(トミー・バストウ)がスランプに陥り、トキ(髙石)がテーマ探しに奔走する。そんな時に偶然出会ったのが、村の言い伝えに詳しい吉野イセ(芋生悠)だった。
キャラクターのもとになったのは、八雲の著書『仏陀の国の落穂』に所載された「人形の墓」。制作統括の橋爪國臣は「もとの主人公は女中のうちの一人ですが、ドラマでは女中としての存在をクマ(夏目透羽)にすべて背負わせている。そこで今回は別のキャラクターを立てて、熊本の話を入れつつ物語が作れたらいいなと思いました」と誕生の経緯を語る。

イセを演じるのは、朝ドラ初出演の芋生悠。橋爪は「正直、第21週は表現することも、話自体も難しい週だと思うんです。精神世界の話もしているし、ちょっとエキセントリックなこと、トリッキーなことも求められる。その中で、イセという役を“愛せる人物”として成り立たせつつ、ちょっと怪しさを残す、という絶妙なところを演じてくれて。芋生さんにすごく助けられた週でした」と振り返る。
また、当初からその表現力を見込んでのキャスティングだったことも明かし、「監督の小島(東洋)とも話をして、そういったお芝居がちゃんとできる方がいいと。芋生さんは映画も含めてお芝居をたくさんされていますし、熊本出身ということで言葉の壁も少なくなる。言葉はあくまでもおまけですが、イセ役には芋生さんが一番合うだろうということでお願いしたところ、快諾していただきました」と説明した。

実際の芝居を目にした橋爪は「正直、嫌なキャラクターにしようと思えばいくらでもできるし、実在しない、ぶっ飛んだキャラクターにもできるんですが、そうじゃないギリギリの線を攻めてくれたと思っていて。最初は『なんだコイツ』と思うような子だけれども、最後には『この子もこの子なりに大変だったんだな』『心が軽くなってよかったね』という気分になれる。そういう“愛せる女の子”として、ちゃんと感情が走っているところが彼女の表現の絶妙さだと思いますね。『呪われてますけん』といったセリフの言い方や、ちょっと憂いを帯びた表情が、芋生さんの真骨頂だと思っています」と、その存在感を称えた。





















