『時計館の殺人』に山中崇、今野浩喜、向里祐香ら出演 2部制で2026年2月27日より配信へ

『時計館の殺人』に今野浩喜、岡部ひろきら

 Huluオリジナル『時計館の殺人』の追加キャストとして、山中崇、今野浩喜、向里祐香、岡部ひろき、吉田伶香、渡辺優哉、阿部凜、藤本洸大の出演が決定。あわせて第2弾ティザー予告が公開された。

 本作は、2024年3月に配信されたHuluオリジナル『十角館の殺人』の続編。前作は配信スタートから1週間でHuluの累計視聴総合ランキングで1位を獲得し、4月の月間国内ドラマ視聴ランキングでも1位にランクイン。2024年のHulu年間視聴ランキングの「Huluオリジナル部門」でも1位を獲得した。

 原作となる『館』シリーズは、綾辻行人の代表作で『十角館の殺人』から『奇面館の殺人』まで、これまで9作の長編が発表されており、累計発行部数は750万部を突破。『時計館の殺人』は1991年9月に発行されたシリーズ第5作目で、1992年第45回日本推理作家協会賞を受賞している。

 監督は内片輝が続投し、本作からは山本大輔も参加。脚本は、綾辻と作家・有栖川有栖が共同で原作を考案したドラマ『安楽椅子探偵』シリーズ8作品すべての脚本を担当した戸田山雅司が手がける。そして音楽は前作から引き続き、『わが母の記』『日本のいちばん長い日』などの富貴晴美が担当する。

 本作は、前作を超える全8話で構成され、第1部(6話)、第2部(2話)と2部制で配信されることが決定。第1部は2026年2月27日から、第2部は2026年3月20日からHuluで独占配信される。

 全8話・2部制で描かれることについて、原作者の綾辻は「原作の『時計館の殺人』はそもそも『十角館の殺人』よりも相当に分量の多い、つまりは長い小説です。これを『十角館』と同様、なるべく原作に忠実に映像化しよう、という内片監督の意気込みが、最終的な確認・調整の作業にまで関わらせていただいた全8話の脚本からも、ひしひしと伝わってきました」とコメント。さらに先日、撮影セットを訪れた際のことを振り返り、「ここを舞台にあの恐ろしい連続殺人劇が繰り広げられるのか、と想像して、原作者のくせに思わずゾクゾクしてしまったりも──」と、感想とともに完成への期待の言葉を寄せている。

 また、内片監督は「巨大な館は、なぜ建てられたのか。誰が、どのように、なぜ凶行に及んだのか。8話の長さだからこそ表現できた『時計館の殺人』の魅力。そう、長さに意味があるのです。一体どんな意味が? それはご覧になってからのお楽しみ」と語り、山本監督は「張り巡らされた伏線を丁寧に描くうえで欠かせない話数でした。原作の世界観へ深く没入してもらえると思います」と話した。

 前作に引き続き奥智哉と青木崇高が、江南孝明役と島田潔あらため推理作家・鹿谷門実役をそれぞれ演じる。

 物語の舞台は1989年。オカルト雑誌の新米編集者として働く江南孝明(奥智哉)は、自身が担当する特別企画の取材のため、再びあの天才建築家・中村青司が設計した館を訪れることに。鎌倉の外れに建つ「時計館」と呼ばれるその館では、9年前に主人が亡くなった前後から周辺で人死にが相次ぎ、ある時期から少女の霊が出るという噂が立っていた。江南は「時計屋敷の亡霊に挑む」という特別企画で、その時計館の旧館に閉じ籠り、少女の亡霊と接触する“交霊会”を行う。一方、江南とともに十角館の惨劇の謎を追った仲である島田潔は、あれから3年が経ち、推理作家・鹿谷門実(青木崇高)としてデビュー。江南が時計館へ取材に行くという話を聞き、自らも時計館を訪れるのだった。

 新たに出演が発表されたのは、特別企画に参加するために時計館を訪れることになった8人。

 『正体』や『九龍ジェネリックロマンス』、日曜劇場『VIVANT』(TBS系)やNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演している山中は、江南が就職した出版社・稀譚社の上司で、「CHAOS」の副編集長・小早川茂郎を演じる。

 取材班の一員として特別企画に同行する稀譚社のカメラマン・内海篤志を演じるのは、お笑い芸人としてのキャリアを持ちながら、2012年に主演映画『くそガキの告白』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭のベストアクター賞・ファンタランド大賞(人物部門)をW受賞するなど、俳優としても独自の存在感を放つ今野。

 そして、時計館で本格的な“交霊会”を開くための霊媒役として招かれた、売り出し中の霊能者・光明寺美琴を、釜山国際映画祭2023・アジア・スター・アワードにて今後活躍が期待される俳優に贈られる、フェイス・オブ・アジア賞を受賞し、『SHOGUN 将軍』では遊女・菊役を務め、エミー賞の助演女優賞候補となった向里が演じる。

 さらに、江南たち取材班とともに企画に参加することになったW**大学ミステリー研究会のメンバーには、内片監督のワークショップ型オーディションで選ばれた俳優たちが出演。研究会の会長・瓜生民佐男役を『カラオケ行こ!』や『新幹線大爆破』、NHK連続テレビ小説『虎に翼』や『ばけばけ』などへの出演で知られる岡部が務める。

 また、研究会メンバーの樫早紀子役を主演映画『オカムロさん』でのアクション演技も注目された吉田、河原崎潤一役を『夫の家庭を壊すまで』(テレビ東京系)などの渡辺、新見こずえ役を『なれの果ての僕ら』(テレビ東京系)や『95』に(テレビ東京系)出演し、モデル、リポーターとしても活躍する阿部、そして、渡辺涼介役を第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、2025年には『修学旅行で仲良くないグループに入りました』(ABCテレビ)で初主演を務めた藤本が演じる。

Huluオリジナル『時計館の殺人』ティザー予告

 第2弾ティザー予告では、森の中に忽然と姿を現す時計塔、“霊衣”と呼ばれる特殊な衣装に着替え、旧館に入っていく参加者たちの姿が。そして暗闇の中、ろうそくの火だけが灯ったホールで、時計の文字盤を模ったテーブルを囲み交霊会が開かれる。旧館の中はまさに“時計の館”、壁一面を埋め尽くす、華麗な装飾の時計たち。そんな場所での怪しげな交霊会の後、メンバーのひとりが何者かによって襲われる事態に。忍び寄る悪夢、やがて参加者たちは互いに疑心暗鬼になっていく。

コメント

綾辻行人(原作者)

原作の『時計館の殺人』はそもそも『十角館の殺人』よりも相当に分量の多い、つまりは長い小説です。これを『十角館』と同様、なるべく原作に忠実に映像化しよう、という内片監督の意気込みが、最終的な確認・調整の作業にまで関わらせていただいた全8話の脚本からも、ひしひしと伝わってきました。
撮影現場を訪問する機会が1度、ありました。スタジオに組まれた時計館“旧館”内部のセットを見てまわって、想像していた以上の“本気”の作り込みに圧倒されました。ここを舞台にあの恐ろしい連続殺人劇が繰り広げられるのか、と想像して、原作者のくせに思わずゾクゾクしてしまったりも──。
製作もそろそろ大詰めを迎えつつあると聞きます。僕も今、大いに期待しながら完成を待っているところです。

内片輝(監督)

巨大な館は、なぜ建てられたのか。誰が、どのように、なぜ凶行に及んだのか。
8話の長さだからこそ表現できた『時計館の殺人』の魅力。そう、長さに意味があるのです。
一体どんな意味が? それはご覧になってからのお楽しみ。
今回も十角館以上に、初見の人はびっくり、原作ファンはニンマリ。期待を裏切らない完成度です。お楽しみに!

山本大輔(監督)

張り巡らされた伏線を丁寧に描くうえで欠かせない話数でした。原作の世界観へ深く没入してもらえると思います。高い評価を受けた前作のクオリティを維持することを意識しました。物語は真相へ向けて一気に加速していきます!壮大な結末をお楽しみください。

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■配信情報
Huluオリジナル『時計館の殺人』(全8話)
第1部:2026年2月27日(金)第1話〜第6話一挙配信
第2部:2026年3月20日(金)第7話・最終話一挙配信
出演:奥智哉、青木崇高、山中崇、今野浩喜、向里祐香、岡部ひろき、吉田伶香、渡辺優哉、阿部凜、藤本洸大
原作:綾辻行人『時計館の殺人 <新装改訂版>(上)(下)』(講談社文庫)
監督:内片輝、山本大輔
脚本:戸田山雅司、早野円、藤井香織、内片輝
音楽:富貴晴美
企画・制作:内片輝事務所、いまじん
製作著作:HJホールディングス、日本テレビ
©綾辻行人/講談社 ©HJホールディングス・NTV
公式サイト:https://www.hulu.jp/static/tokeikannosatsujin
公式X(旧Twitter):@tokeikan_hulu

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