UVERworld、結成25年の歴史と未来への決意を語る 「自分たちが見たい景色もまだまだある」

UVERworld、結成25年の歴史と決意を語る

 映画『UVERworld THE MOVIE: 25 to EPIPHANY』の公開記念舞台挨拶が12月11日に新宿バルト9で行われ、UVERworldのメンバー6人が登壇した。

 結成25周年を迎えたUVERworldは、6月14日・15日に東京ドームで「UVERworld LIVE “EPIPHANY” at TOKYO DOME」を開催。映画では、そのライブ映像を軸に、オーストラリアで新たに撮影された映像を交えながら、音楽と誠実に向き合い続ける姿を記録。過去から現在、そして未来へと続くバンドの軌跡と、音楽に込められた信念を描き出す。

 同イベントでは、映画を観た直後の観客内の熱気に包まれた会場内にUVERworldのメンバー全員登壇。客席からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。普段のライブパフォーマンスとは違う、映画館の舞台挨拶という状況に「全然違いますね」と率直な感想を吐露したTAKUYA∞だったが、「ライブ以外の場所でこうやって皆さんに会えるのはうれしいなと思います。でも得意か不得意かで言うと、ちょっと不得意かもしれないですね。ステージの上で演奏して、みんなにメッセージを届けるほうが僕らは得意なのかなと思います」と語る。

 UVERworldのリーダーであるギターの克哉は「自分たちにとっても25周年っていうのはメモリアルな年。僕たちにとっても記録に残るし、応援してくださる方にとっても記録に残して見返せるっていうのは、すごい素晴らしいこと」と本作の意義を強調。

 ベースの信人は「この映画を作ろうということにはなったんですけど、僕ら自身は普通に活動していて。その場面をスタッフさんが押さえてくれるという感じだったので、映画を作っている意識は全然なかった」と振り返るも、実際に完成した作品を観て「場面場面を切り取って合体させたらこんなに感動するものになるんだなと。このチームはすごいな」とスタッフの手腕に驚いた様子。一方、ギターの彰は「メンバーみんな、よく喋るな、と思いながら観てました」と会場の笑いを誘う。

 メンバーの素が垣間見えるオーストラリアで行われた撮影パートについて、ドラムの真太郎は「修学旅行気分で臨みました。オーストラリアではそんな感じで過ごしていたんで、仲が良いなと思いました」と語ると、すかさずTAKUYA∞が「撮られていることをあまり意識しないようにしていたら、だいぶ修学旅行すぎてカットされている。編集された方も困ったんじゃないかな(笑)」と振り返る。

 サックス/マニピュレーターの誠果は、オーストラリアでのMV撮影について質問が。撮影期間はオーストラリアでは稀に見る雨季で、撮影が中断することもあったというが、「普通そういう現場って、流れが変わったり中断すると殺伐とした空気が流れがちなんですけど、俺らは普通に修学旅行みたいな気持ちだったので、全然雰囲気が悪くならず。『これはこれで楽しいな』って。待機時間が2時間待ちとなっても、『じゃあ何して遊ぶ?』くらいの勢いでした」と振り返る。

 結成25年という長い月日を共に過ごしてきた彼ら。「変わったこと」について質問された信人が「全然ない。口に出さなくても、『こいつ、今これが欲しいんだな』というのが結構わかるんです。テレパシーみたいな」と語ったが、そんな中、TAKUYA∞が「彰は変わりましたね。昔は僕にめちゃくちゃ懐いていて、めっちゃかわいかったんですよ。最近は俺にツンツンしてますね」と冗談交じりにぶちまけると、彰も「確かに、僕もちょうど昔のことを思い返していたんです。一緒に眉毛を染めて、染めすぎて色がなくなってたよね(笑)」と会場を笑いに包み込んだ。

 映画で披露された新曲「ZERO BREAKOUT POINT」についても「映画化するとなった時に、『過去を振り返るよりも、未来を感じられるものにしたい』という気持ちがあったので新曲をやりたいと提案した」と語ったTAKUYA∞。実はこの舞台挨拶当日の朝にもさらなる新曲が完成したそうで、「それがめちゃくちゃいいんです」とその出来を自負していた。

 今後のUVERworldのビジョンについて質問が及ぶと、克哉は「バンドを始めた時から目標を持っていたわけでなくて、本当に楽しいからというだけで20周年、25周年を迎えることになりました。より濃く、本当に今が一番楽しいと思えるぐらい良い年になった」と振り返り、「変わらずいい曲を届けたいし、自分たちが見たい景色もまだまだあるんで、そこに向かって目指すだけ」と力強く語った。

 TAKUYA∞は、毎年走っているというフルマラソンになぞらえて「フルマラソンって、42.195km先のことを考えて走るとすごくつらいし、ゴールが見えない。いい加減な走り方をすると、20km30kmくらい走ると、地獄みたいに辛くなるんです。42.195kmをしっかりきれいに走り切ろうと思うと、今、踏み出す一歩をどれだけきれいに着地させるかの連続で。“一歩一歩を着実に”が大事なんです。自分の人生ってそんなものな気がしている」と語ると、「次のライブをしっかりやって、その次の日のライブはさらにいいライブにして。そのあとのライブを最高のライブにして。という感じで最高の2026年をつくろうと思っています」と力説。

 さらにバンドの未来について「今でも本当に信じられないくらいたくさんの皆さんに支えられていますけど、もっともっとファンの人たちに誇りに思ってもらえるような、もっとたくさんの人に愛されている姿を皆さんに見せたい」と前置きすると、「でもそのボールを打
つために、自分たちのフォームを変えてボールを打ちに行くようなことせずに、常に自分たちの一番得意なスイング、一番振りたい振り方でマン振り(フルスイング)していたら、いつかド真ん中に球が来て、それが当たってホームランを打つ。それがひょっとしたら10年後かもしれないし、来年かもしれない。とにかくマン振りで、みんなを喜ばせられる時間がいつか来ると思ってます。それぐらい体力があるんで。それが2026年だったらいい」と宣言した。

 最後にTAKUYA∞は「僕もまだ映画を観ることができていないけど、東京ドーム公演はしっかりと未来につながるようなものでしたし、オーストラリアでも、その未来につながるようなメンバーとの会話、演奏をしてきたので、すごくいいものになってるんじゃないかなと楽しみにしています。皆さんにもUVERworldのこれからを楽しみにしてもらえるような映画になったらいいなと思っています」と締めくくった。

■公開情報
『UVERworld THE MOVIE: 25 to EPIPHANY』
2D公開中
12月26日(金)SCREENX、4DX、ULTRA 4DX公開
出演:UVERworld(TAKUYA∞/彰/克哉/信人/真太郎/誠果)
監督:オ・ユンドン 
制作プロダクション:CJ 4DPL EX Co., Ltd.、ScreenX Studio
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
©2025, Sony Music Labels Inc. & CJ 4DPLEX Japan
公式サイト:https://uverworld25-movie.com
公式X(旧Twitter):@UVERworld25_mov

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる