『国宝』歴代興行収入ランキング邦画実写第1位に 『踊る2』を超え22年ぶりの快挙を達成

『国宝』歴代興行収入の邦画実写第1位を記録

 公開中の映画『国宝』が、歴代興行収入ランキングの邦画実写において第1位の成績を記録した。

 2017年から朝日新聞にて連載された吉田修一の同名小説を映画化した本作。歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記だ。吉沢亮が主演を務め、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、田中泯、渡辺謙らが出演している。

 後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄(吉沢亮)は、抗争によって父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎(渡辺謙)に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介(横浜流星)と出会う。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが運命の歯車を大きく狂わせていく……。

 6月6日に公開され、11月24日までの公開172日間で、観客動員数1231万1553人、興行収入173億7739万4500円を突破。歴代の興行収入ランキング(※興行通信社調べ)では、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開、173.5億円)の興行収入を超え、邦画実写第1位の成績を記録。22年ぶりの快挙を達成した。

 また、本作は第98回アカデミー賞国際長編映画賞日本代表に選出されている。5月にはカンヌ国際映画祭監督週間部門、6月には上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門カンヌ エクスプレス、9月にはアカデミー賞の前哨戦ともいわれる第50回トロント国際映画祭Special Presentation部門や釜山国際映画祭に出品。10月にはタイ・バンコク国際映画祭でクロージング作品として上映された。配給した数多くの作品がアカデミー賞にノミネートされてきた映画配給会社「GKIDS」によって、2026年の北米公開も決定している。

■公開情報
『国宝』
全国公開中
出演:吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、嶋田久作 宮澤エマ、田中泯、渡辺謙
監督:李相日
脚本:奥寺佐渡子
原作:『国宝』吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
製作幹事:アニプレックス 、MYRIAGON STUDIO
制作プロダクション:クレデウス
配給:東宝
©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
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