『ダイナマイト・キス』ではアン・ウンジンと共演! チャン・ギヨンの多彩な役作り遍歴

そして『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と同年、『ここに来て抱きしめて』で初主演を果たす。サイコパス連続殺人鬼の息子チェ・ドジン役で、第55回百想芸術大賞のTV部門男性新人賞を受賞してブレイク。世間に後ろ指を指されるなか刑事となり、苦悩しながらも運命を切り拓き、初恋の被害者の娘と再会するドジン。出会ってはいけない相手を愛する葛藤や、強い正義感を持つ役柄を高い熱量で演じ切っていた。

2019年には、『恋愛ワードを入力してください~Search WWW~』でバリキャリの10歳年上女性ペ・タミ(イム・スジョン)に果敢にアプローチするゲーム音楽会社の社長で年下男性のパク・モゴン役に。仕事優先で結婚願望のないタミに、結婚願望があるものの好きすぎてそばにいるモゴンは多くの女性の母性本能をくすぐり、さらにチャン・ギヨンの魅力が知れ渡ることとなった。

2021年には、『九尾の狐とキケンな同居』で思いがけない出来事から人間の女子大生イ・ダム(イ・ヘリ)と同居することとなる999歳の九尾の狐のシン・ウヨ役に。恋愛経験ゼロのダムに心を寄せるようになるウヨの包容力やまろやかさを体現し、ロマンチックな物語に惹き込んだ。同年、Netflixで配信された映画『甘酸っぱい』では、看護師ダウン(チェ・スビン)の恋人チャンヒョク役に。変化していく恋人の関係性や心情を描きながらも、派遣されたソウルの大企業でボヨン(クリスタル)と浮気するダメ男を滑稽に演じた。

2024年、『ヒーローではないけれど』では、自分が幸せだった過去に戻ることができるポク・ギジュ役に。先祖代々の超能力一家に生まれ、家族それぞれ異なる超能力をもって生まれたものの、うつ病によって現在は能力を失っているギジュが、ト・ダヘ(チョン・ウヒ)と出会い運命が動き出す。異性愛、家族愛、人間愛……信じることの強さを教えてくれる良作だ。
こうして数々の作品を振り返ると、俳優デビューから約10年で、悪役、実年齢より年上の役、一途な年下男子の役、警察官、超能力者……など多彩な役を務めてきたチャン・ギヨン。始まったばかりの最新作『ダイナマイト・キス』の今後の展開とともに、これからより一層活躍するであろうチャン・ギヨンから目が離せそうにない。





















