水谷豊×寺脇康文『相棒 season24』10月より放送決定 初回SPで右京が人間国宝に弟子入り!?

水谷豊×寺脇康文『相棒 season24』放送へ

 水谷豊が主演を務める『相棒』シリーズの最新作『相棒 season24』が、10月よりテレビ朝日系で放送されることが決定した。

 2000年に『土曜ワイド劇場』の一作として誕生して以来、“国民的ドラマ”としての地位を築き上げた『相棒』。これまでの放送回数は446話に到達した。また、連続ドラマだけでなく、劇場版、スピンオフ、舞台、書籍……と、その世界観の広がりはとどまるところを知らない。

 シリーズ誕生25周年、“四半世紀”という記念すべき節目を迎える『相棒』。『season24』では、通算11シーズン目に突入する杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”が、大いなる高みを目指して疾走する。

 『season24』初回スペシャルで描かれるのは、“人間国宝の講談師”をめぐる殺人事件。芸の極致にたどり着いた名人と、彼を取り巻く複雑な人間模様、そして時代を映し出す“業”深き事件……。『相棒』25年の歴史の中で、講談の世界が初めて描かれる。しかも今回は、右京が人間国宝に弟子入りするという前代未聞の状況から幕を開ける。内弟子として師匠の屋敷に住み込み、前座修行に励みながら内部を探る右京。はたして鬼が出るか、蛇が出るか。右京、そして薫は人間国宝の“光と影”を暴くことができるのか。

 そんな『season24』の始動にあたって、水谷と寺脇のコメントも到着。水谷は前代未聞の幕開けを飾る初回スペシャルについて、「『相棒』の初回スペシャルのストーリーには、毎シーズン意表を突かれますが、今回は歴代の初回の中でも“最高レベルの意表”。心底、驚かされました」と、25年にわたって『相棒』ワールドをけん引してきた水谷ですら衝撃を受けたとことを明かした。

 寺脇も同様に「初回スペシャルは『相棒』の生みの親ともいえる輿水泰弘さんの脚本なのですが、“またスゴイものを書いてきたな!”と震えました。設定もシーンも会話もすべて面白く、もはや“輿水さんにしか書けない”という脚本になっているんです。すごい域に到達したと感じました」と絶賛。

 続いて新シーズンへの期待を聞くと、水谷は「おかげさまで『相棒』は25周年、これまで計446のエピソードをお届けしてきました。これだけ続いてなお“先が読めない”という奥行きの深さこそが、相棒ワールドたるゆえんですね」と自信をのぞかせ、寺脇も「『相棒』は新しい脚本をもらうたび、今回はどんな世界が広がっているんだろうとワクワクします。でも一方で、奇をてらうことを目指すのは違う。ミステリーの面白さは追求しながら、ドラマ作りには真摯に向き合っていきたい」と変わらぬ決意を打ち明けた。

 水谷はまた、25年間ともにあり続けた右京という存在に対し、「右京は警察官という職業を選んだ瞬間から、一貫して“右京の正義”というものを胸に刻み続けてきました。それが『相棒』という作品の揺るぎない軸につながるのだと思います。これまで僕は右京という人物を信頼してきましたが、これからも彼のブレない正義を信じ続けていくことでしょう」と敬意を語った。

 『season24』では、右京と薫はもちろんのこと、長きにわたってシリーズを支えてきた名キャラクターたちが集結。狙うは自身の権力復活なのか、それとも組織の改革なのか……。特命係の“ボス”甲斐峯秋(石坂浩二)、 特命係の廃止を虎視眈々と狙う野心家の警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)、“鉄の女”の異名を持つ内閣情報調査室トップ・社美彌子(仲間由紀恵)など、油断できない顔ぶれが入り乱れるように暗躍する。

 また、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)ら“相棒ワールド”に欠かせない存在たちも特命係にからみまくるが、そんな中、「暇か?」でおなじみ、薬物銃器対策課課長・角田六郎課長(山西惇)には“ある変化”が。さらに、小料理屋「こてまり」の女将・小出茉梨(森口瑤子)、薫の妻でジャーナリストの美和子(鈴木砂羽)も、それぞれの存在感でドラマに絶妙なスパイスを加えていく。

水谷豊(杉下右京役)コメント

毎年夏に撮影がはじまる『相棒』の現場の様子

みなさん、「暑い、暑い」と話していますが、僕は暑さには強く、わりと平気なんです。ですから、まだそれほど堪えてはいません。「涼しい顔していいよね」とみんなにうらやましがられています。

脚本を読んだ感想

『相棒』の初回スペシャルのストーリーには毎シーズン、意表を突かれます。毎年、相棒ワールドの広がりを楽しみにしているのですが、今回は歴代の初回スペシャルの中でも“最高レベルの意表”。心底、驚かされました。
でも、右京は落語など古典芸能が好きですから、講談にも造詣が深いはず。彼は講談という新たな世界に身を投じることになって、喜んでいると思いますよ。

人生100年時代、これから挑戦したいこと

今、具体的に何かやりたいことがあるかというと、特に思い浮かばないのですが、100年だと考えると、まだ時間があるなという感覚ですね。しかし、人生は何が起きるかわかりません。そもそも『相棒』だって、こんなに長く続くとは思ってもいませんでしたから…。そういう意味では、何が起きるかを楽しみにできるぐらい、元気でいられたらいいですね。

25年前の『相棒pre season』を振り返って、作品として変化したなと感じるところ

『相棒』が変わったというならば、それは自然に訪れた変化ですね。決して意識して変えたことはありません。無理なく変わってきた…それが作品にとって、とても良かったのだと思います。脚本家やプロデューサーなど制作陣は、一貫して“今”を意識して物語を作ってきました。そして、我々も“今”を生きることに徹してきた…。25年は、その連続だったと思っています。

25周年という節目にはじまる新シーズンに期待していること

おかげさまで『相棒』は25周年、これまで計446のエピソードをお届けしてきました。これだけ続いてなお、視聴者のみなさんが今シーズンはどんな相棒が見られるのかと期待してくださっています。我々も同じで、新シーズンはどんな事件が待っているんだろうと楽しみにしています。この“先が読めない”奥行きの深さこそが、相棒ワールドの、相棒ワールドたるゆえんですね。新シーズンではいったい何が起きるのか、私自身も楽しみにしています。

25年、右京を演じてきて『相棒』の進化とブレなさをどのように感じているか

よく、“普通がいちばん難しい”といいますよね。“当たり前のこと”を実践するのは、実はとても難しいことです。その点、相棒は当たり前のことにずっと挑み続けてきた気がします。 
先ほどもお話ししたように、『相棒』では時代をどう感じるかを常に意識してきました。その結果、現実社会とリンクするどころか、時代を先取りするストーリーを生み出したこともありました。つまり大切なのは何よりも、“今を生きること”。それに尽きるのだと思います。
一方で、右京は警察官という職業を選んだ瞬間から、一貫して“右京の正義”というものを胸に刻み続けてきました。これは彼が警察官である限り、誰が何といおうと変わらない、譲れないもの。それが『相棒』という作品の揺るぎない軸につながるのだと思います。これまで僕は右京という人物を信頼してきましたが、これからも彼のブレない正義を信じ続けていくことでしょう。

寺脇康文(亀山薫役)コメント

毎年夏に撮影がはじまる『相棒』の現場の様子

みんな、ヘトヘトになりながら撮影しています。特に薫はフライトジャケットを着ているので、毎日、撮影が終わるころには汗びっしょりです。

脚本を読んだ感想

今回の初回スペシャルは『相棒』シリーズの生みの親ともいえる輿水泰弘さんの脚本なのですが、“またスゴイものを書いてきたな!”と震えました。設定もシーンも会話もすべて面白く、まるで初期に戻ったような薫のセリフも織り交ぜられているのに、成長も変化もある…。もはや彼にしか書けない脚本になっているんです。先日、輿水さんにお会いしたとき、ご本人にもお伝えしたのですが、すごい域に到達したと感じました。

人生100年時代、これから挑戦したいこと

僕も具体的にやりたいことはないのですが、先日、ある番組で豊さんのインタビューを拝見したら、新たな挑戦に際して、豊さんが「あぁ、いい世界が始まったな、と感じた」とおっしゃっていたんです。それを見て頭をガツンとやられた気がしました。自分は、人生の折り返し地点を過ぎてゴールに向かっているイメージを持っていたのですが、“これからまだまだ何かが始まることがある”ということを豊さんに教えていただきました。

25年前の『相棒pre season』を振り返って、作品として変化したなと感じるところ

豊さんとは“今シーズンはこういう感じでいこう”など、一度も話したことがありません。薫が14年ぶりに戻ってきたときですら、“久しぶりに会うからこういう芝居にしよう”とか、“こういう変化を感じさせるようにしよう”という打合せは一切、していないんです。ただその瞬間、瞬間を右京と薫として生きてきました。だから、豊さんもおっしゃったように、もし『相棒』が変わっていたとしたら、それはごく自然な変化。とにかく2人で、目の前の事件に取り組み、今の時代を生きていくのみです。

25周年という節目にはじまる新シーズンに期待していること

『相棒』は新しい脚本をもらうたび、今回はどんな世界が広がっているんだろうとワクワクします。その振り幅が大きければ大きいほど、シリーズとしては面白いんですよね。でも一方で、奇をてらうことを目指すのは違う。ミステリーの面白さは追求しながら、ドラマ作りには真摯に向き合っていきたい。どうすればよりリアルな物語としてお届けできるのか、これからもスタッフ、キャストで知恵を絞っていきます。

(左から)水谷豊、寺脇康文
(左から)水谷豊、寺脇康文

■放送情報
『相棒 season24』
テレビ朝日系にて、10月スタート 毎週水曜21:00~21:54放送(2クール)
出演:水谷豊、寺脇康文、森口瑤子、鈴木砂羽、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、田中隆三、松嶋亮太、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二ほか
エグゼクティブプロデューサー:桑田潔(テレビ朝日)
プロデューサー:髙野渉(テレビ朝日)、西平敦郎(東映)、土田真通(東映)
脚本:輿水泰弘ほか
監督:橋本一ほか
音楽:池頼広
制作:テレビ朝日/東映
©︎テレビ朝日
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