『いつか、無重力の宙で』新キャストに田牧そら、上坂樹里、鈴木杏ら 音楽は森優太が担当

田牧そらら『いつか、無重力の宙で』出演

 木竜麻生が主演を務めるNHK夜ドラ『いつか、無重力の宙で』に、田牧そら、上坂樹里、白倉碧空、山下桐里、鈴木杏、生瀬勝久が出演することが発表された。

 本作は、NHKの特集ドラマ『高速を降りたら』にてデビューを果たし、『クラスメイトの女子、全員好きでした』(読売テレビ・日本テレビ系)などの武田雄樹が脚本を務める“2度目”の青春ドラマ。ごくごく普通の30代女性たちが、いつの間にかそっと手放した“夢”を、仲間と共に拾い直す模様を描く。

 主人公・望月飛鳥を木竜麻生、日比野ひかりを森田望智、2人の同級生を片山友希と伊藤万理華、飛鳥たちと交流するようになる宇宙工学の研究室に所属している大学生・金澤彗を奥平大兼が演じるほか、柄本佑が“天の声”として語りを担当する。

 田牧、上坂、白倉、山下の4人が演じるのは、飛鳥(木竜麻生)、ひかり(森田望智)、周(片山友希)、晴子(伊藤万理華)の高校時代。鈴木は彗(奥平大兼)が所属する宇宙工学の研究室の先生・和泉季子を、生瀬は飛鳥たちが利用するタクシー運転者・舎人五郎をそれぞれ演じる。

 また、本作の音楽をNHK連続テレビ小説『虎に翼』、夜ドラ『あなたのブツが、ここに』などを手掛けた森優太が担当することが決定。主題歌は吉澤嘉代子の新曲「うさぎのひかり」に決定した。

コメント

田牧そら(高校時代・望月飛鳥役)

高校生時代の望月飛鳥を演じます、田牧そらです。好きなことを、好きな人たちと、好きなだけ語り合える時間は、きっと自分が一番輝いていて、自分のことを一番好きでいられる時間なのだと思います。私が演じる飛鳥は、天文部のみんなと宇宙を語り、夢を見て、失いかけていた自分らしさを少しずつ取り戻していきます。物語や登場人物、そして撮影現場もとても温かく、見てくださる皆さんの心をふっと軽くし、優しく背中を押せるような、そんな作品になっていると感じています。共演者の皆さん、スタッフの皆さんとともに、丁寧に撮影を進めていますので、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです。

上坂樹里(高校時代・日比野ひかり役)

森田望智さん演じる日比野ひかりの高校生時代を演じさせていただきます、上坂樹里です。ひかりは好きなことにとにかくまっすぐで自然と周りを巻き込む。そんな力を持っている太陽みたいな子です。天文部の3人と一緒に過ごしたり、撮影している時に「今、私たちすごく無敵だな」と感じることがありました。大人になったひかりたちが高校生時代を思い出した時と同じように、視聴者の皆様にもキラキラしていて、無敵で、怖いこともなくて、まるで無重力の空間にいるような、そんな4人を感じてもらえたらうれしいです。

白倉碧空(高校時代・水原周役)

この度、高校生時代の周役を演じさせていただきました、白倉碧空です。「宙」って、いいですよね。私、個人的にこの字が好きなんですけど、「宙」っていう字を見るだけで、浮いているように感じるんです。なんというか、何にも縛られていないような感じで。今を生きているからこそ、しんどいことや辛いこともあるけれど、そんなものから少し解放されたような気持ちになります。大人になった周が昔を思い出したとき、少し…とは言わず、とっても人生の支えになるような高校時代の周になるよう演じさせていただきたいと思い、全力で挑みました。子供の方も大人の方も、無重力を感じてもらえるような作品になっておりますので、ぜひご覧くだ さい!!!

山下桐里(高校時代・木内晴子役)

変わらずあたたかいNHK大阪の皆さん、そしてすてきなキャストの皆さんに支えられながら、楽しく撮影させていただきました。私が演じる晴子は、とにかく宇宙を愛し、宇宙のことになると周りが見えなくなるくらい、まっすぐ一直線に突き進むキャラクターです。私はそんな晴子から、宇宙のすばらしさや壮大さをたくさん教えてもらいました。肉眼で見られる国際宇宙ステーション、人類が初めて月面着陸した位置、地球外生命体がいる可能性のある星の存在……。そんな「宇宙」を知ってから、空を見上げるだけでなんだか勇気が湧いて くるんです。晴子が宇宙に夢中になったように、皆さんにも何かに夢中になるきっかけになればうれしいです。

生瀬勝久(舎人五郎役)

タクシーを実際に自分が利用した際、いろいろなドラマがありました。タクシーの運転手さんそれぞれに人格があり、お客さんは聞いた言葉がすごく記憶に残る。そういう意味で天文部の4人に自分の経験で話すというのは気を遣いながら演じました。4人を演じる皆さんとは全員初共演だったので本当に新鮮でした。今後も色々なところで活躍されていく、そういう人たちとちょっとすれ違えたのではないかと思います。この作品の物語のように、あんなおじさんがいたんだなと覚えていてくれれば幸いです。

鈴木杏(和泉季子役)

専門用語が多い台詞に四苦八苦しながら、全力で平静を装って撮影に挑んでいます。きっと装いきれていません。和泉教授はほどよい距離で的確なサポートができる、とっても大人な方だなぁと思います。頼りになる!そんな人に私もなりたい!
天文部の四人はカメラの前でも控え場でも、とってもかわいいやりとりをしていて、いつまででも眺めていたいです。この四人の全身全霊の日々が視聴者のみなさまに届く日が、楽しみでなりません。

森優太(音楽)

企画書にあった力強いコピー「立場、責任、世間体...…大人になるにつれ、地球の重力は少しずつ重くなっていくだからこそ、彼女たちはかつての夢と友情を胸に《無重力の宙》を目指すのだ―――!」に心動かされ、ぜひ参加させてください!!とお答えしました。自分は30代終わりがけ、重力にもがいている最中ですが、制作チームやミュージシャンの皆さんと会話しながら宇宙を目指す音楽を作る過程で、自分の重力もほどいてもらった気持ちです。ぜひ視聴者のみなさんにも、夜の15分、主人公たちを見守りながら、心を軽くする時間を過ごしてもらえたらうれしいです!

吉澤嘉代子(主題歌)

闇の中で誰かの光に照らされて救われるとき、照らす側の人もまた、救われている——。そういう歌を書きたいと思いました。大人になった私たちが夢を見続けることはたやすくありません。でも、大人になったからこそ叶えられる夢がある。プロデューサー・演出のおふたりが魂をこめた手紙をくださり、脚本と手紙を何度も読み返しながら言葉をえらびました。この歌を書かせてくださり本当にありがとうございます。

南野彩子(プロデューサー)

飛鳥たちの高校時代を演じていただく皆さんは、オーディションを経て決定しました。4人ともフレッシュで、これからの可能性を無限に秘めたキラキラとした目をしていて、大人チームの皆さんと「ま、まぶしい…!!」と日々その輝きをくらっています。同じ人物の10代と30代をそれぞれで作り上げるということで、出演者の皆さん同士で、丁寧にコミュニケーションを取りながら撮影に臨んでくれました。大人になって変わったところ、そして変わらないところ、皆さんが時間のバトンをつなぐ様子を、ぜひ楽しんでいただきたいです。
また鈴木さん演じる和泉先生と、生瀬さん演じるタクシー運転手の舎人さんは、飛鳥たちの無謀な宇宙への挑戦を、本当に優しく心強く見守ってくださいます。本作も、衛星開発を表現するにあたって、多くの大学の先生方が、知識も経験もない我々を助けてくださいました。皆さん〈宇宙〉というスケールの大きなものと向き合ってきたからこそ、見ている視点が先の先を行っていて、でも隣で宇宙を目指す仲間を取りこぼさない優しさもあって。そんなすてきな大人の姿を参考に、お二人のキャラクターが出来上がりました。
そして、音楽は森優太さん。森さんが作る音楽はいつも可愛くて面白くて、まさに心が「無重力」になるような軽やかさがあるのが大好きです。今回も飛鳥たちらしい宇宙が広がる音楽で物語を彩ってくださいます。
最後に、主題歌は吉澤嘉代子さん。過去の自分に対する恥ずかしさやもどかしさも含めて、抱きしめてくれるような優しい楽曲を作られる方という印象があり、私と演出の佐藤は何度も吉澤さんの曲に助けられてきました。本作は、30代の主人公たちが高校時代の自分と再会する物語であり、曲にも時間や空間を超えた思いを詰め込んでくださっています。あの時の夢を、この仲間とならもう一度追いかけられる。そんな彼女たちの物語がいよいよ来月から始まります!ぜひ楽しみにお待ちください。

■放送情報
夜ドラ『いつか、無重力の宙で』(全32話)
NHK総合にて、9月8日(月)スタート 毎週月曜から木曜22:45~23:00放送
出演:木竜麻生、森田望智、片山友希、伊藤万理華、奥平大兼、田牧そら、上坂樹里、白倉碧空、山下桐里、鈴木杏、生瀬勝久
天の声(語り):柄本佑
脚本:武田雄樹
制作統括:福岡利武
音楽:森優太
主題歌:吉澤嘉代子「うさぎのひかり」
プロデューサー:南野彩子
演出:佐藤玲衣、盆子原誠、押田友太
写真提供=NHK

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