Hey! Say! JUMP 髙木雄也がいま“中堅”ポジにハマる予感 意外な一面もお茶の間に広まるか

髙木雄也が“中堅”ポジにハマる予感

 7月9日よりテレビ朝日系で放送がスタートする、大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒がトリプル主演を務める水9ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』(テレビ朝日系)に、Hey! Say! JUMPの髙木雄也が出演する。

 既報の通り、本作はテレビ朝日を代表する『相棒』『特捜9』『刑事7人』など、長きにわたって人気刑事ドラマを輩出してきた放送枠で、10年ぶりの新シリーズとなる『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』。そんな記念すべき作品で、トリプル主演のひとり、相葉と後輩の髙木との共演が実現する。

 髙木の連続ドラマ出演は、2024年8月放送の『怖れ』(CBCテレビ)以来、約1年ぶりだ。髙木といえば、『ごくせん』第3シリーズ(2008年/日本テレビ系)で連続ドラマに初出演を果たし、『私立バカレア高校』(2012年/日本テレビ系)では、現在のSixTONESのメンバーと共に高校生役をコミカルかつ熱く演じた。そんな年齢的にもふさわしい学園物語を経て、次第に俳優として、芝居にのめりこむようにして活動を続ける姿があった。

テレ朝新水9ドラマ『大追跡』撮入 相葉雅紀「悪いやつをいっぱい捕まえましょうね!」

大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒がトリプル主演を務める、7月9日放送開始のテレビ朝日系新水9ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~…

 特に近年は舞台にも力を入れている印象で、八乙女光とW主演を務めた『薔薇と白鳥』(2018年)を皮切りに、ミュージカル『ブロードウェイと銃弾』(2021年)では城田優とのW主演を経て、初単独主演を務めたのが2022年上演の舞台『裏切りの街』だ。コロナ禍の煽りを受けながらも、ようやく幕が上がった本作で、髙木はフリーターの菅原裕一役を演じた。フリーターといっても、ちゃきちゃきと働くタイプではなく、様々な場面において惰性を感じるキャラクター。裕一がマッチングアプリを通じて、主婦の橋本智子(奥貫薫)と出会うところから物語が動きだす。双方にはパートナーがいるにもかかわらず、関係を持ってしまう2人。丸めた背中が象徴するように、いわゆる“ヒモ”タイプな裕一を見事に演じた。

 発声にセリフ回しと、終始気だるさが漂うのだが、舞台に立つ髙木の姿からは、芝居が楽しくて楽しくて仕方ない、という心の叫びのようなものを感じた。生身の人間が舞台上を動きながら物語を見せていく演劇ではあるものの、ドラマや映画のように、場面の印象を強く残す役者だと感心した。さらに驚いたのが上演を終え、カーテンコールに登場した時のこと。髙木は、役が抜けきらない様子で、背中を丸めるようにして歩いて登場したのだ。物語は無事に幕を閉じたものの、裕一から素の“髙木雄也”を取り戻そうとしているようにも映った。

 また、坂東玉三郎が演出を務め、中山優馬、髙地優吾(SixTONES)と共演した舞台『星降る夜に出掛けよう』(2023年)では、同じくアイドルとして活躍してきた3人ならではの個性を感じたのだが、髙木は、発声にはじまり、芝居、その佇まいからこれまでのキャリアと存在感を示してみせた。

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