『未知のソウル』『ユミの細胞たち』で大注目 “かわいい”だけじゃないパク・ジニョンの魅力

パク・ボヨンの双子の演じ分けも目を惹くが、ホスの心の緩急を巧みに表現するパク・ジニョンの表現力も間違いなくこの作品を支えている。彼は2014年にボーイズグループGOT7のメンバーとしてデビュー。俳優としてはドラマ『ドリームハイ2』に始まり、ドラマ『彼はサイコメトラー -He is Psychometric-』『花様年華~君といた季節~』、映画『夜叉 -容赦なき工作戦-』『聖なる復讐者』などに出演してきた。筆者は、何と言っても『ユミの細胞たち』のバビ役に心を奪われた1人。ユミ(キム・ゴウン)の同僚で、やがて恋仲になるという役柄を演じ、とてもリアルな恋愛の甘さや痛みが伝わってくるこの作品をキム・ゴウンやアン・ボヒョンと共に支えていた。
2023年から兵役のため軍隊に入隊し、2024年11月に除隊。2025年から本格的な活躍が期待されていた中、2月には『ムービング』を生み出した作家・カンプル原作のドラマ『魔女-君を救うメソッド-』が公開された。本作では、関わると不運なことが起きると噂されていた同級生・ミジョン(ノ・ジョンウィ)を遠くから気にかけるドンジン役に。大人になってデータアナリストとなった彼は、彼女のせいで不運が起きたのではないことを証明するために、いくつかの仮定を立て、命をかけて検証していく。同級生たちにも信頼されていて、下心もなく純粋な気持ちで彼女と周りの人を救おうとする姿は、『未知のソウル』のホスとは似て非なるキャラクター性を持っていた。
また韓国では、パク・ジニョンとラ・ミラン、オ・ジョンセ、アン・ジェホン、イ・ジェイン、キム・ヒウォンらが出演する映画『Hi-Five(英題)』が現在公開中だ。臓器移植によって超能力を得たキャラクターたちが主人公の物語で、パク・ジニョンは若返りの超能力を持つヨンチュンを演じた。本格的なヴィラン役に初挑戦する本作では、主に誠実で正統派の役柄が多かった彼の新たな一面を見ることができそうだ。

昨年30代に突入したパク・ジニョンの表現には、どんな物語であれ、心の深くまでしっかりと向き合って包み込んでくれるような独特の安心感があるように思う。ホスを演じる姿を見て、筆者も彼の魅力を再確認したことは言うまでもない。恋愛ドラマにミステリー、ヒューマンドラマにアクション、映画やドラマ、そして音楽の場でも活躍が止まらない彼は、本格的に復帰した今、再び旋風を巻き起こすことだろう。ソロアーティストとしての活動も含めて、今後のさらなる飛躍が非常に楽しみな韓国俳優の1人だ。
■配信情報
『未知のソウル』
Netflixにて配信中
出演:パク・ボヨン、パク・ジニョン、リュ・ギョンス
演出:パク・シヌ
脚本:イ・ガン
(写真はtvN公式サイトより)






















