白本彩奈、『最後から二番目の恋』と歩んできた13年間 えりなは「道しるべのような存在」

白本彩奈、『最後から二番目の恋』との13年間

背中を押してくれる中井貴一の言葉

――白本さんのキャリアについても教えてください。お芝居でやっていくと決意したのは、小学校2年生の時だったそうですね。

白本:『最後から二番目の恋』に出会って、この道で自分が満足いくまでやりたいと思ったのはひとつのきっかけになっている気がします。「皆さんとまた共演したい」という気持ちが強かったですし、未だに俳優を続ける糧になっているなと思える1つの支柱になっていることは間違いないです。

――10代の頃は進路に悩むタイミングがたくさんあると思うのですが、俳優としてやっていくことに迷いを感じたことはなかったのでしょうか?

白本:すごくありました。進路のことに関しては時間をたくさん使って悩んだなと。でも、その度に貴一さんにお電話させていただいたりして、最後の決断は貴一さんの一言に背中を押してもらったことが多かったです。節目のタイミングでいつも「僕たちはずっと家族だから、えりなの後ろにずっといるから、何も怖がらずに好きなことをやってほしい」と言ってくださるんです。その言葉が強い味方になってくれているなと感じます。

――1つの作品がきっかけで、ずっと父娘のような関係でいられることは珍しいと思います。中井さんを慕いたくなるその魅力について教えてください。

白本:私の個人的な家庭事情なんですけど、そもそもお父さんがいなくて。出会ったタイミング的にもそうですし、自然と磁石みたいにすっとくっついた感覚なんです。「こういうところが好きで!」と言うよりは、導かれるように勝手にくっついてしまったなと。それを柔らかく、大きな心で受け止めてくださっているだけなんだと思います。気づいたらそういう存在でした。

――素敵ですね。昨今のキャリアに目を向けるとオーディションでヒロイン役に抜擢された『箱男』が海外の映画祭で上映されたりと、グローバルでの活躍も目覚ましい印象です。

白本:以前から、海外作品にはすごく熱意があったのでありがたかったですね。私自身、英語とロシア語は話せるので、これから言語を生かして、なにか他の国と関わるお仕事はしたいなと思っています。チャンスは確実に増えているので、しっかりと掴んでいきたいです。

――昨年事務所を移籍されましたが、環境は変わりましたか?

白本:変わりました。本当にありがたいことに、たくさん支えていただいています。いろんな作品に出会えるきっかけをいただいて、日々ずっと動いているような感覚が楽しいです。「次はこういうふうにやりたい」とか「今日はこれがダメだったな」と日々考えている瞬間に、生きている感覚があって。少しずつですけど、ちゃんと実をつけられているのかなと。活躍されている先輩方を見ていると、絶対的な味方がいてくださっているような感覚にもなるんですよね。なので安心して、自由に頑張っていきたいです。

『続・続・最後から二番目の恋』の画像

続・続・最後から二番目の恋

鎌倉を舞台に、テレビ局プロデューサーの主人公と、市役所で働く公務員の恋を描いたロマンチック&ホームコメディ。2012年1月に第1期の連続ドラマ、同年11月にスペシャル版、2014年に第2期が放送され、本作はその続編となる。

■放送情報
『続・続・最後から二番目の恋』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:小泉今日子、中井貴一、坂口憲二、内田有紀、飯島直子、久保田磨希、松尾諭、佐津川愛美、白本彩奈、広山詞葉、美保純、柴田理恵、浅野和之、渡辺真起子、森口博子、石田ひかり、三浦友和ほか
脚本:岡田惠和
プロデュース:若松央樹(フジテレビ)、浅野澄美、郷田悠(FCC)
演出:楢木野礼、高橋由妃、西岡和宏(フジテレビ)
主題歌:浜崎あゆみ「mimosa」(avex trax)
制作協力:FCC
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/nibanmeno_koi/
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