『マンダロリアン』グローグーのパペット操縦者が明かす 『リロ&スティッチ』撮影の裏側

6月6日に公開される実写版『リロ&スティッチ』のスティッチ登場シーンの撮影について、スタッフからのコメントが到着した。
ディズニーの人気アニメーションシリーズ『リロ&スティッチ』を実写化した本作。地球に不時着した暴れん坊のエイリアン・スティッチと、いつもひとりぼっちの少女・リロの“奇跡”の出会いを描く。
破壊生物として開発された銀河連邦のエイリアンのスティッチ。地球のハワイに不時着し、不思議な縁で両親を事故で亡くした少女リロと姉のナニと一緒に暮らすことになり、行く先々で大暴れしてトラブルを巻き起こすが、リロとナニ姉妹との絆が深まるにつれて初めて“愛”を知り、“オハナ(家族)”の絆の大切さに気づいていく。
スティッチを実写の世界で再現することについて、実写版『アラジン』や『ホーンテッドマンション』を手がけ、本作でもプロデューサーを務めたジョナサン・アイリッチは「スティッチは誰もが再会したいキャラクターで、SFと現実を融合させた実写世界へ彼を連れてくることは、興味深い挑戦だった」とその難しさを告白。その課題の一つは「役者との共演シーン」だった。特にスティッチのいたずらに巻き込まれるリロを演じたマイア・ケアロハのリアルな演技を引き出すことを重視した製作陣は、全てCGのみで作る予定だったスティッチのパペット(人形)を100種類以上も用意。そして共演シーンでは、パペット操縦士が動かすスティッチと芝居をすることで、徐々に“オハナ(家族)”になっていくリロとスティッチの感情的な繋がりを表現した。
共演者の芝居を引き出すパペット操作を担当したのは、『スター・ウォーズ』のオリジナルドラマシリーズ『マンダロリアン』でグローグーのパペット操縦をしたセス・ヘイズ。「私は役者陣にリアリティのある共演者を提供し、スティッチの見た目のイメージなどを正確に伝える必要だった」とヘイズが語るように、リロとスティッチが走るシーンでは、リロ役のケアロハと並走しながらパペットの操作も同時に行うといった、知られざる苦労が撮影の裏で行われていた。
もう一つの課題は、「スティッチの生き物としてのリアリティ」を再現することだったという。本作の視覚効果は『スター・ウォーズ』シリーズや『アバター』を担当し、アカデミー賞視覚効果賞を過去に15回受賞した経歴をもつ制作会社インダストリアル・ライト&マジック(通称:ILM)だ。モフモフな青い毛を纏い、大きな瞳と耳を持つキュートな見た目をしているスティッチの再現について、ILMのクレイグ・ハマックは「特にスティッチに関しては、オリジナルにできるだけ忠実にしたかった。彼は非常に有名だけど、同時に非常にユニークで、繊細な特徴を持っている。私たちはスティッチを構成する要素の組み合わせを決定するために多くの時間を費やし、その過程で微妙な色調、毛並みのブレンド、目の大きさ、目の形、耳の大きさなど、多くの開発を行った。その結果、キャラクターの雰囲気を正確に捉えることができたよ」と、膨大な時間と努力、そして最新の視覚技術によりスティッチのリアリティが再現されたことを明かした。
■公開情報
『リロ&スティッチ』
6月6日(金)全国公開
キャスト:クリス・サンダース(スティッチ役)、マイア・ケアロハ(リロ役)
監督:ディーン・フライシャー・キャンプ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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