小芝風花、『べらぼう』を経てグローバルに活躍? 『私の夫と結婚して』で見せる真骨頂

2025年は小芝風花の1年となりそうだ。
NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の演技で大きな話題を生んだのも束の間、6月27日より配信されるAmazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』で佐藤健とW主演を務めることが発表された。
日韓共同プロジェクトとしてNAVERウェブ小説の同名原作を日本で映像化する本作は、Prime Videoで240以上の国や地域で世界独占配信される。制作チームは『パラサイト 半地下の家族』制作のCJ ENMと、『愛の不時着』制作のスタジオドラゴンのタッグ。意外にも、小芝にとって本格的にグローバルを視野に入れて制作された作品への出演は今作が初であり、役者として勢いに乗る小芝のさらなる飛躍が期待される。
10年を超える芸歴を持つ小芝は現在28歳。出演作を重ねる度にその演技力は評価されてきたが、そのキャリアの多くは“コメディエンヌ”としての活躍が多かった。
『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)では、変わり者の私立探偵・明智五郎(中村倫也)にこき使われる小林苺を魅力たっぷりに演じていたほか、『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ系)ではミステリアスな探偵である城塚翡翠(清原果耶)のアシスタント・千和崎真を演じ、快活な“受け”の演技によってシリアスな空気漂う本編を和ませる日常パートを作り上げていた。『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)での金髪で飲んだくれの“超絶やさぐれ女”ミナレもハマり役で、最高のコメディ演技を楽しませてくれた。
そんな小芝は2024年に『大奥』(フジテレビ系)で五十宮倫子役として堂々たる時代劇主演を果たし、大河ドラマ『べらぼう』で伝説の花魁・瀬川役の名演によって一段上のステージに上がったと言える。蔦重(横浜流星)の幼なじみで、花魁としての運命に抗った“夢”を追い求め、そして蔦重の“夢”のために吉原を去っていく。トップ花魁としての色気と覚悟を持ちつつも、その時代に生きた1人の女の喜びと悲しみを一手に表現した小芝の演技は、2025年上半期の話題の的であった。

こうしてコメディもシリアスも代表作を手にした小芝がついにグローバルに挑戦するとなれば、これはワクワクせずにはいられない。