2025年春クールは『ガンダム』だけじゃない アニメ好きが注目したいダークホース3作品

春の訪れとともに、2025年の春アニメが続々とスタートを切った。劇場先行上映版が興行収入30億円を突破した『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』や、原作が累計700万部を超えた『片田舎のおっさん、剣聖になる』など、今期も話題作が目白押しとなっている。
そんななかで今回注目したいのは、放送開始直後から口コミなどで話題を呼んでいる“ダークホース”枠のアニメ。今後ますます人気が加速しそうな作品を3つピックアップして紹介したい。
お嬢様×ロックの化学反応! 『ロックは淑女の嗜みでして』
近年のアニメ界において、一大人気ジャンルになりつつある“ガールズバンドもの”作品。社会現象クラスのヒットを巻き起こした『ぼっち・ざ・ろっく!』をはじめとして、『ガールズバンドクライ』や『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』など、さまざまな作品が生まれている。
そこで新たな台風の目となりそうなのが、「お嬢様×ロック」というテーマを引っ提げて現れた『ロックは淑女の嗜みでして』だ。
舞台となるのは、一流の淑女(レディ)だけが通うという超お嬢様学校「桜心女学園」。主人公・鈴ノ宮りりさ(CV:関根明良)は、可憐な振る舞いで周囲の尊敬を集めているが、実は元々庶民出身であり、母親と不動産王である鈴ノ宮との再婚をきっかけに、お嬢様になるために大好きなギターを諦めた過去があった。
しかしある日、お嬢様でありながらドラムに打ち込む黒鉄音羽(CV:島袋美由利)と出会い、ギターを弾けることを見抜かれてしまう。そしてタイマンでのセッションを持ち掛けられたりりさは、ギターへの情熱をふたたび燃え上がらせる。
2人とも演奏が始まると、普段の優雅な姿から一変して闘争心が剥き出しに。言葉遣いも悪くなり、中指を立てたりFワードを叫んだりと“ロック”な姿を見せ付ける。そんな外面と本性のギャップが同作の大きな魅力だ。
また彼女たちの音楽性がハードロック系かつ“インストバンド”であることも、他のバンドアニメとは違った味わいを生んでいる。しかもメイド姿でハードロックを演奏することでお馴染みの女性バンド「BAND-MAID」がOPを担当し、演奏シーンのモーションアクターまで務めているので、その熱量は圧倒的だ。