芳根京子&本田響矢は“直感派”? 『波うららかに、めおと日和』で発見した互いの魅力

4月24日よりフジテレビ系で放送がスタートする木曜劇場『波うららかに、めおと日和』。昭和11年の日本を舞台に、“交際ゼロ日婚”から始まる初々しくももどかしい夫婦の物語が描かれる。そんな本作で初共演を果たしたのが、主演の芳根京子と本田響矢。クランクインしたばかりの2人(※インタビュー時点)が抱く互いの印象や、作品への思い、そして最近私生活でときめいたことについて語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「引き込まれるような瞳」芳根京子が感じた本田響矢の魅力

ーーお互いの第一印象について教えてください。
芳根京子(以下、芳根):まだまだこれから本田さんの魅力をもっとたくさん知っていけたらと思っているんですが、最初にご一緒にお芝居させていただいた時から、すごく目が印象的な方だなと感じました。
本田響矢(以下、本田):本当ですか!
芳根:光が入ると目がキラキラしていて、引き込まれるような瞳をされていて。台本読みやリハーサルをご一緒した時にも、お芝居に対してとても真摯に向き合っていらっしゃる姿を拝見して、この2人で“なつ美”と“瀧昌さん”を作っていけるのが、今から本当に楽しみだなと感じています。
本田:うれしいですね。僕はもともと、物腰が柔らかくて明るい雰囲気を持っている方かなという印象があったのですが、実際にお会いしてもそのままでした。現場に入った初日も、スタッフの皆さんや共演者の方々を自然と笑顔にされていて、本当に太陽みたいな方だなと思いました。
ーーオファーを受けた際の率直な感想を教えてください。
芳根:原作が本当に素敵で、最初に読んだときから心を奪われました。その分、「さあ、どうしよう……!」という気持ちにもなって。こんなにも魅力的な原作をドラマ化するからには、その良さをしっかりと表現しなければならないし、あのかわいい2人をどう形にしていくかは、いまもドキドキしている部分です。ただ、こういった“ピュアな女の子”という役は、だんだん演じる機会が少なくなってくると思うので、今回、思い切って挑戦したいと感じました。撮影はまだ始まったばかりですが、原作へのリスペクトを大切にしつつ、原作ファンの方にも「この2人でよかった」と思っていただけるような作品にしたいと思っています。
本田:僕もお話をいただいた時は純粋に「うれしい!」という気持ちでいっぱいでした。原作も読ませていただいて、「なんてうぶなんだろう……」って(笑)。1人でドキドキしながら読んでしまいました。よくあるラブコメのイメージは、女性があたふたして、男性は余裕のあるパターンが多いと思うのですが、この作品は、男性側もすごくあたふたしていて、しかも2人ともうぶなんですよね。そのやり取りがとても魅力的だなと感じました。だからこそ、2人の掛け合いを大切に撮っていきたいなと思います。

ーーお互いのキャラクターの愛すべきところを教えてください。
芳根:瀧昌さんは、とにかく“ギャップ”がたまらなく愛おしいんです。なつ美に対して見せている顔と、実は内心で思っていることとの間にズレがあるんですけど、それを視聴者の方にはすべて観えているという構成もまた面白くて。第1話を観ていただければ、きっとその魅力が伝わると思いますし、本当に“魅力の塊”のようなキャラクターだなと感じています。
本田:なつ美は本当にかわいいんですよ。ひとつひとつの表情が愛おしくて……。ご飯を作っている姿も、布団を出しているだけのシーンですら、全部がかわいいんです!
芳根:(笑)。
本田:台本を読んでいても、「きっとこれは瀧昌のために動いているんだろうな」っていうのが伝わってきて、何度もキュンとしました。

ーー昭和11年を舞台にしたラブコメという点で、現代の恋愛ドラマとは違う新鮮さを感じた部分はありますか?
芳根:時代ならではの奥ゆかしさや上品さがたくさん詰まっている作品なので、今の時代にこそ新鮮に映るラブストーリーになればいいなと思っています。着物を着ることで自然と所作に対する感覚が変わるんです。なので、これまでに時代劇などで学んだ経験を活かして、指先の神経まで意識したり、座っている姿勢ひとつにも気を配ったり、そうした細やかな動きが映像の中で美しく表現できたらいいなと感じています。
本田:携帯もない時代で、連絡を取りたくてもすぐに返ってくるとは限らないし、電話も今みたいに気軽にかけられるわけでもない。だからこそ、「やっと会えた!」という嬉しさが強いと思うんです。そういった瞬間を丁寧に描いていけたらと思っていますし、僕自身も原作へのリスペクトを持ちながら、楽しんで撮影に臨んでいきたいです。

ーー軍服や着物、洋服などの衣装も本作ならではの見どころですよね。
芳根:今回は衣装が本当に素敵で、昭和のファッションという視点でも楽しんでいただけたら嬉しいなと思っています。衣装合わせのときから、ときめくような着物やワンピースがたくさんあって、中には私の体に合わせて作っていただいたワンピースも登場します。ファッション面でも私自身とてもワクワクしていますし、皆さんにもその魅力を感じていただけたら嬉しいです。
ーー軍服はいかがでしたか?
本田:やっぱり普通のスーツとは違って、軍服には独特の“ピシッと感”がありますね。脇がキュッと締まる感じがして、自然と背筋が伸びるんです。当時の海軍の方たちも、きっとこういう気持ちで身だしなみを整えていたんだろうなと、衣装を通して感じました。今回は下駄を履くシーンもあるらしいのですが、僕自身はまだ下駄を履いたことがないので、撮影までに歩き慣れておけるよう、今から練習したいと思っています。