岸井ゆきのの“語らない”芝居の魅力 『恋は闇』で恋愛に振り回される役をどう演じる?

完全オリジナル脚本で綴られる「究極の恋愛ミステリー」と謳われる本作でヒロイン役に抜擢された岸井は、YouTubeの日テレドラマ公式チャンネルのインタビューで「わたしにこういうの(ラブストーリーの役柄)くるんだって結構びっくりしました」と意外な心中を口にしていたが、彼女が日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞して世間に広く名声を轟かせたのが、2019年に公開された映画『愛がなんだ』だった。
数々のラブストーリーを紡いできた今泉力哉監督がメガホンをとった恋愛映画で、岸井は片思いするマモちゃん(成田凌)に陶酔する主人公・テルコを演じている。想いの温度差を感じながらも、盲目にマモちゃんを追いかけ続けるテルコ。そんな彼女の行動は、仕事を辞めさせられそうになっても、友人から愛想をつかされそうになっても止まることはない。
マモちゃんのちょっとした言葉に傷ついて居た堪れなくなったり、ふとした優しい仕草に動揺して喜びを隠しきれなかったり。居酒屋でマモちゃんが店員に注文しているときに映るテルコの顔は、まさに恋の温度差を突きつけられたリアルな感情が余すことなく詰め込まれていた。何気ない生活シーンに宿る細やかな感情の機微が、ときおり垣間見せる無言の表情にすべて映し出されている。

そして、そんな型にはまらない恋愛から抜け出せない彼女の役柄は、『恋は闇』の万琴にも重なる部分があるのではないだろうか。志尊淳が演じる設楽はマモちゃんと違って殺人犯の疑いがかけられる役柄だが、相手を信じきれない猜疑心に囚われながらも、恋愛感情を捨てきれずに思い悩むヒロインの姿は一致する。岸井がそんな恋愛に振り回される主人公・万琴をどのように演じるのか、ドラマの開始を楽しみに待ちたい。
『あなたの番です』『真犯人フラグ』の制作スタッフが完全オリジナル脚本で描く“究極の恋愛ミステリー”。主人公・浩暉に次々と浮上する疑惑と、彼を愛したヒロイン・万琴の葛藤を通して、「真実を見抜けるか?」を描いてく。
■放送情報
『恋は闇』
日本テレビ系にて、4月16日(水)スタート 毎週水曜22:00〜放送
出演:志尊淳、岸井ゆきの、森田望智、白洲迅、望月歩、小林虎之介、浜野謙太、猫背椿、西田尚美、萩原聖人、田中哲司
脚本:渡邉真子
音楽:末廣健一郎
監督:小室直子、鈴木勇馬
プロデューサー:鈴間広枝、能勢荘志、松山雅則
チーフプロデューサー:道坂忠久
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
©日本テレビ
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