松本怜生、『対岸の家事』撮影の裏側を語る 大先輩・江口のりこは「とても優しい方」

火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)第3話に出演する松本怜生のインタビューコメントが公開された。
本作は、TBSで吉高由里子主演でドラマ化もされた『わたし、定時で帰ります。』(新潮文庫)の著者・朱野帰子による小説『対岸の家事』(講談社文庫)を原作としたヒューマンドラマ。
主人公・専業主婦の詩穂(多部未華子)は、過去のある出来事から、「家族のために“家事をすること”を仕事にしたい」と専業主婦になることを選んだ。しかし、今の時代に専業主婦は珍しく、夫が帰ってくるまでの間、長い長い昼間を娘と2人きりで過ごしていた。そんな中、ひょんなことから、働くママや育休中のエリート官僚パパなど、出会うはずのなかった人たちと交流していくことに。生き方も考え方も正反対な「対岸にいる人たち」とぶつかり合いながら、どう繋がっていくのか。
松本が演じるのは、長野礼子(江口のりこ)が所属する総務部の同僚・今井尚記。仕事とプライベートをきっちり分ける今どきの若手社員で、子どもの都合でよく早退する礼子の仕事を肩代わりさせられることに不満を持っている。
松本は自身が演じる今井について、「他の人が言いにくいようなことも言えてしまうようなキャラクター」と語りつつ、「あんばいが難しく、最初の頃は少し生意気な感じに見えてしまい、監督さんと相談しました。あまり口調がきつすぎないように、『リスペクトを持たせたい』という監督さんからのリクエストを意識しつつ、かわいらしい後輩になるように調整しています」と役作りの裏側を語った。
共演する江口に対しては、「僕からすると大先輩なので、なかなか自分から話しかけることが難しいのですが、江口さんから関西弁で話しかけてくれたりするんです。『今日、寒いやんな』『ダンスは踊れるん?』とか、他愛のないことですが温かい気持ちになります」と、江口の優しさを明かした。
視聴者に向けては、「(多部が演じる)詩穂を見ていると、つらいことでも乗り越えられるヒントが得られるかもしれません。立場に関係なく、人間関係などで悩んでいても、きっと解決策があるのではないでしょうか。この4月から新生活を迎えた人たちにとっても、応援になるような作品です」とメッセージを送った。
松本怜生(今井尚記役)コメント
脚本を読んだ感想
現代における子育てや少子高齢化が進んでいる理由として、子どもを優先することがよくないという風潮があることに、脚本を読み進めていくうちに気づき驚きました。
そういった環境の中で子育てをするために戦っていく登場人物たちを見て、「かっこいいな」「すごいな」と感じました。その一方で、もっと多くの人にこの現実を知ってほしいですね。今、どこかで同じような思いをしている人がきっといる。その人たちの思いがこの作品を通して多くの人に伝わったらいいなという気持ちが強くなりました。
子育てする上で声を上げにくい環境にあることに気づいていないのでは?
確かに、気づいていないかもしれません。それに、最近は結婚願望がない若者が増えていると言いますよね。きっと仕事に追われていたり、プライベートが充実していたりと、さまざまな選択を取れる環境だからかもしれません。子育てに対しても、僕らの世代は“喜ばしいこと”として捉えるより、“過酷なこと”という印象を持っている人が多いと思います。
撮影が進む中での認識の変化
母親が専業主婦だったので、1話で出てきたような“専業主婦は絶滅危惧種”のような感覚はありませんでした。それで言うと、育休(育児休業)を取ることが大変だとは思っていませんでした。そんな環境下であればきっと育休を取得するにも悩んでしまうだろうし、それらの不満から八つ当たりしてしまうようなこともあるんだろうなと。もし僕の身近にそういう悩みや不満を抱えている人がいたら、積極的にサポートしたいですね。本作での経験が今後の自分に生きたらいいなと感じています。
今井を演じるにあたって意識したこと
今井は長野さんに対して、他の人が言いにくいようなことも言えてしまうようなキャラクターです。そのあんばいが難しく、最初の頃は少し生意気な感じに見えてしまい、監督さんと相談しました。あまり口調がきつすぎないように、「リスペクトを持たせたい」という監督さんからのリクエストを意識しつつ、かわいらしい後輩になるように調整しています。実際に江口さんが演じる長野さんと対峙することによって、僕の中でどんどん今井という役が形になっています。
第3話で礼子の妄想の中で登場するさまざまな今井について
長野さんに今井はそう思われていたんだと思うような、突飛なシーンがあります。今井はギャグ線が高いキャラクターではないと思っていたのですが、意外と少しずれたことを言ったりすることもあって…(笑)。近い距離で長野さんを睨みつけながら声を荒らげるところでは、「大きい声を出すのでうるさいかもしれません」と言ったところ、「平気だよ」と言ってくださったので思いっきり演じきりました。そういったシーンは新鮮でしたし、普段の今井とのギャップもあって楽しかったです。
江口のりこへの印象
江口さんはとても優しい方です。僕からすると大先輩なので、なかなか自分から話しかけることが難しいのですが、江口さんから関西弁で話しかけてくれたりするんです。「今日、寒いやんな」「ダンスは踊れるん?」とか、他愛のないことですが温かい気持ちになります。江口さんのおかげでリラックスして役に集中できているので、感謝しています。
驚いた家事
一番驚いたのはゴミ出しです。1人暮らしを始めるまでは、ゴミはゴミ箱に捨てればよかったんですけど…。曜日ごとに出せるゴミが異なり、分別も必要で、家中のゴミをまとめる作業が面倒だと気づきました。掃除は好きで一気にやるタイプですが、ゴミ出しは本当に嫌いです(笑)。
掃除やゴミまとめをするタイミング
スイッチが入るとやりますね。掃除をすると、翌日が気持ちよく過ごせるので、やりたくなるんですが、仕事の前日には掃除をしたくないんですよね(笑)。あまり物を動かすことがないので、服が散らかってきたら片付けるようにしています。
視聴者へのメッセージ
多部さん演じる詩穂を見ていると、つらいことでも乗り越えられるヒントが得られるかもしれません。立場に関係なく、人間関係などで悩んでいても、きっと解決策があるのではないでしょうか。この4月から新生活を迎えた人たちにとっても、応援になるような作品です。きっと自分の行動を変えるヒントが見つかるかもしれないので、ぜひご覧ください。
朱野帰子による小説『対岸の家事』を原作としたヒューマンドラマ。専業主婦の主人公・詩穂が、生き方も考え方も正反対な「対岸にいる人たち」とぶつかり合いながら、自分の人生を見つめ直していく模様を描く。
■放送情報
火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:多部未華子、江口のりこ、ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、島袋寛子、田辺桃子、松本怜生、川西賢志郎、永井花奈、寿昌磨、吉玉帆花、五十嵐美桜、中井友望、萩原護、西野凪沙
原作:朱野帰子『対岸の家事』(講談社文庫)
脚本:青塚美穂、大塚祐希、開真理
プロデューサー:倉貫健二郎、阿部愛沙美
演出:竹村謙太郎、坂上卓哉、林雅貴
編成:吉藤芽衣
製作:TBSスパークル、TBS
©TBS
©朱野帰子/講談社
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/taigannokaji_tbs/
公式X(旧Twitter):@taigan_tbs
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