ルーニー・マーラ出演『ラ・コシーナ/厨房』6月13日公開 モノクロの予告編&ビジュアルも

『ラ・コシーナ/厨房』6月13日公開

 第74回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された映画『La Cocina(原題)』が、『ラ・コシーナ/厨房』の邦題で6月13日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開されることが決定した。

 本作は、スタッフの多くが移民で構成されたニューヨークの観光客向け大型レストラン「ザ・グリル」での人間関係を、時にユーモラスに、時に痛烈に描いたヒューマンエンターテインメント。

 原作は、イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーが書いた1959年初演の戯曲『調理場』。日本でも2005年に舞台演出家の蜷川幸雄の演出により『キッチン KITCHEN』として上演されるなど幾度となく舞台化されてきた作品で、映画化は本作で2度目となる。

 本作では舞台をニューヨークの観光客向けレストランに移し、まぶしく先進的な街と、レストランで働きながらアメリカンドリームを求めて滞在する移民たちの対比が全編ほぼモノクロームでスタイリッシュに描かれている。様々なルーツを持つ彼ら/彼女らが働く笑えるほどにブラックな職場は、文化や政治の違いと資本主義が作り上げた格差ループから抜けられない人々が付かず離れずひしめき合う、この世界の縮図のようでもある。

 「ザ・グリル」の料理人のひとりでメキシコ移民である主人公ペドロを演じたのは、『コップ・ムービー』『巣窟の祭典』などのラウル・ブリオネス。ペドロの恋人で秘密を抱えるアメリカ人のウェイトレス・ジュリア役は、『ドラゴン・タトゥーの女』『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』などのルーニー・マーラが務めた。監督・脚本を務めたのは、『コップ・ムービー』などのアロンソ・ルイスパラシオス。

映画『ラ・コシーナ/厨房』予告編

 日本版予告編では、レジだけで6台もあるニューヨークの大型レストラン「ザ・グリル」での一日が映し出される。朝、前日の売上金の一部が消えたことが分かり、オーナーの指令で全従業員に対する“犯人捜し”が始まる。移民たちが慌ただしく働く活気に満ちた厨房の雰囲気から一変、ペドロ(ラウル・ブリオネス)をはじめ従業員たちのストレスは爆発寸前となり、予想だにしない事態へと発展していく様子の一端が伺える。そして、お互い違う持ち場で働くペドロとジュリア(ルーニー・マーラ)が恋人らしく視線を交わす様子やバックヤードでのキスシーンだけでなく、ペドロがジュリアに大金を渡す場面も。

 日本版ビジュアルでは、「ザ・グリル」のシンボルである大きな水槽を挟んで見つめ合うふたりの姿が写されている。水槽の中には、映画に価値観のメタファーとして登場するロブスターや、アメリカンドリームを指す自由の女神像が配されている。

 なお本作は、Indiewireが発表した「映画人の選ぶ2024年フェイバリット・フィルム」にて、『チャレンジャーズ』『君の名前で僕を呼んで』などのルカ・グァダニーノ監督が15本のうちの1本に挙げている。

■公開情報
『ラ・コシーナ/厨房』
6月13日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国公開
出演:ラウル・ブリオネス、ルーニー・マーラ
監督・脚本:アロンソ・ルイスパラシオス
原作:アーノルド・ウェスカー
配給:SUNDAE
2024年/139分/モノクロ/スタンダード(一部ビスタ)/アメリカ・メキシコ/英語、スペイン語/5.1ch/G/原題:La Cocina /字幕翻訳:橋本裕充
©COPYRIGHT ZONA CERO CINE 2023
公式サイト: sundae-films.com/la-cocina
公式X(旧Twitter): x.com/lacocina_jp
公式Instagram:instagram.com/sundae_films

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