橋本環奈、『天久鷹央の推理カルテ』で“らしさ”を取り戻せるか 実写化作品への期待

ただそれにもしっかりと理由があって、たとえば『NHK紅白歌合戦』を観た誰もが感じたと思うが、橋本の頭の回転の速さ、臨機応変かつ当意即妙な受け答えと、大物を前にしてもたじろがないステージ度胸、誰にでも分け隔てなく接するオープンさなど360度のタレント性を彼女は備えている。それらが演技面で発揮されると、ありえない設定にもやすやすと順応することになる。そもそも『銀魂』で、宇宙人で戦闘種族の神楽を違和感なく演じた時点で我々は気づくべきだったのだ。橋本環奈はヤバいやつだと。

そんな橋本の異次元の才能にあえてケチをつけるとすれば、リアリティを重視した作品で、橋本の挙動が“普通”に見えすぎてしまうことである。演出上、派手なアクションや目立ったキャラ設定がない役で、なぜか物足りなさを感じてしまう。橋本本人の演技には何の問題もなく、むしろ好演しているというのに。才能がありすぎて、ちょっと損な立ち位置になっているのが今の橋本環奈だ。本人は気にしていないと思うが。
話を戻すと、そういうわけで筆者は『天久鷹央の推理カルテ』のことは心配していない。アニメ版を観て、それは確信に変わった。鷹央は一言で言うと変人で天才である。良かった。橋本はのびのびと演じればいい。唯一の懸念点はバディ役の俳優だったが、これも三浦翔平が起用されたので解決。演出には木村ひさしもいる。どんな化学反応が起きるか期待しかない。4月クールの楽しみがまた一つ増えた。
■放送情報
『天久鷹央の推理カルテ』
テレビ朝日系にて、4月22日(火)スタート 毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:橋本環奈、三浦翔平
原作:知念実希人『天久鷹央の推理カルテ』シリーズ(実業之日本社文庫刊)
脚本:浜田秀哉
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)、横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、出井龍之介(東映)
協力プロデューサー:井元隆佑(東映)
演出:木村ひさし、田村直己(テレビ朝日)、吉川祐太、柏木宏紀
制作:テレビ朝日、東映
©テレビ朝日
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