『クジャクのダンス』強烈キャラの鳴川は味方なのか? 未だ謎が深まる赤沢と久世の関係

一方、赤沢は遠藤友哉(成田凌)との接見を終えた松風を追いかけ、肩を掴むと「久世さん、どこにいる! 久世さんの息子だろ」と必死の思いで松風にすがる。週刊誌に東賀山事件と刑事A=赤沢自身の関わりを記事にすると宣告してきた神井(磯村勇斗)、さらに検事の阿南(瀧内公美)からも実質の圧力をかけられ面目がない松風は、遠藤友哉を殺人容疑で再逮捕する方針で進めていく。かつての強引さで、容疑者を取り調べで“落とす”ように。赤沢の脳裏に蘇るのは、松風の父であり同僚であった久世正勝(篠井英介)の姿。「ずっと、見てるぞ」という鋭い眼光が、自身を見上げる松風の姿と重なる。再逮捕は中止、過去の久世=松風が遠藤友哉の再逮捕を食い止めたといったところだろうか。

赤沢がここまで焦りを募らせているのは、遠藤友哉に春生の手紙は染田(酒井敏也)に偽装させたと証言させるようと圧力をかけている、阿南の存在がある。そして、その裏には正体不明のリュックの男。第6話では阿南の回想が描かれていくが、心麦との事情聴取の中で、阿南が心の声でリュックの男を“あの人”と呼んでいることが、ヒントとなっている。

また、第6話からは弁護士の鳴川(間宮啓行)が登場している。春生が傍聴していた裁判のもう一人の弁護士。コテコテの関西弁に、終わらないトーク、閑静な住宅街でも大声といった強烈なキャラクターだが、「遠藤友哉がやってないと思うからや」と力を貸すという鳴川は心麦にとって力強い味方……なのか?
「このマンガがすごい!2024」にもランクインした浅見理都の同名漫画を実写化するヒューマンクライムサスペンス。クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘が、遺された手紙を手がかりに真相に迫っていく。
■放送情報
金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:広瀬すず、松山ケンイチ、森崎ウィン、瀧内公美、絃瀬聡一、野村康太、清乃あさ姫、斉藤優(パラシュート部隊)、酒井敏也、酒向芳、藤本隆宏、西田尚美、仙道敦子、原日出子、リリー・フランキー、磯村勇斗
原作:浅見理都『クジャクのダンス、誰が見た?』(講談社『Kiss』所載)
脚本:金沢知樹
プロデュース:中島啓介、内川祐紀、丸山いづみ
演出:田中健太、青山貴洋、福田亮介、棚澤孝義
主題歌:Ado「エルフ」(ユニバーサル ミュージック)
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS






















