DMM、実写映像製作事業「DMM FILMS」開始 グッズ制作やイベント催事などの展開も

新サービス「DMM FILMS」開始

 合同会社DMM.comが、新たに実写映像製作事業「DMM FILMS」を開始し、実写映画・ドラマの企画・製作・出資を行うことを発表した。

 DMM FILMSでは、実写映画・ドラマ作品の企画・製作・出資を起点に、DMMがこれ
まで培ってきたエンターテインメント領域でのノウハウを活用し、同社が展開するメディアサービスを通じて映像配信やグッズの制作、イベント企画・催事などを展開。本事業による第1作目として、3月28日より公開されるKADOKAWA配給の映画『山田くんとLv999の恋をする』に出資したほか、DMM内の各種エンタメサービスを通じたグッズの企画・販売が行われるという。

 事業開始の背景には、博報堂とSIGNINGが2024年2月にまとめた「オシノミクスレポート」にあり、同レポートでは日本では3人に1人が「推し」がいると自認していると発表されている(※1)。人物やキャラクターなど自らの推しに情熱を注いで様々な方法で応援する「推し活」も浸透しており、矢野経済研究所の「オタク市場に関する調査」によると、2023年のオタク市場全体の市場規模は約8,000億円以上とされている(※2)。「推し活」の内容も多岐にわたり、作品そのものを楽しむことに加え、グッズの購入やイベントへの参加、SNSでの発信など様々な方法で「推し」を応援していることがうかがえる。

 特に、アニメ関連市場は2024年の日本動画協会による調査(※3)で市場規模が3兆3,465億円(前年比114.3%)となり、過去最高値を更新した。そのうち「商品化(アニメ関連商品)」が7,008億円を占めているほか、「配信」が2,501億円と前年比1.5倍に伸び、市場全体を押し上げている。実写映像作品においても、配信や商品化といった二次利用市場に高いニーズと成長の可能性を見越して、本事業の開始に至った。

参考
※1. HAKUHODO HUMANOMICS STUDIO「オシノミクスレポート」
https://www.hakuhodo.co.jp/news/info/108564/
※2. 矢野経済研究所「『オタク』市場に関する調査(2023年)」
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3383
※3. 一般社団法人日本動画協会「アニメ産業レポート2024」
https://aja.gr.jp/info/2419

DMM.com公式サイト:https://dmm-corp.com/
DMM.com公式オウンドメディア:https://inside.dmm.com/
DMM FILMS公式サイト:https://films.dmm.com/

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