長澤まさみが三谷幸喜にツッコミ放題? 『スオミの話をしよう』必聴の裏話をレポート

映画『スオミの話をしよう』のBlu-ray&DVDが2月26日に発売される。このたびスペシャル・エディションの特典映像となるオーディオコメンタリー収録が行われ、主演の長澤まさみ、監督・脚本の三谷幸喜が参加した。

前作『記憶にございません!』以来5年ぶり、映画監督作品としては9作目となる三谷監督最新作。主人公・スオミを長澤まさみが演じ、スオミを愛した5人の男たちには西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎という実力派俳優陣が集結した。

長澤が持参したお菓子を三谷に勧めるなど和気あいあいとした雰囲気の中、自然な流れでコメンタリー収録がスタート。自分が出ていないシーンは試写会のときに初めて観たという長澤は「『あ、こうなってるんだ』と思って楽しく観ちゃいました」と嬉しそうに感想を語り、三谷は「いい機会なので、いろいろと長澤さんのことを伺いたい」と気合十分。
物語冒頭、スオミが消えた寒川邸に4番目の夫で警察官・草野(西島秀俊)が尋ねて来る場面が映ると、長澤は「(草野が)『締めてください』と言ってから、カーテンを締めるまでがすごく遅い。あれは意味があったんですか?」と素朴な疑問をぶつけ、三谷が「ダメ出しが始まるんですか? そんなこと言われたら撮り直したくなるじゃないですか(笑)」とぼやくなど、序盤から飾らないトークを繰り広げる。
今回、長澤は5人の夫たちの前では“見た目も性格もまるで別人”という難役に挑戦。3番目の夫・宇賀神(小林隆)と訪れる家電量販店のシーンでは流暢な中国語を披露しており、そのセリフをじっくりと解説。三谷が「先生が太鼓判を押してましたもんね、素晴らしい中国語だって」と話すと、長澤は「以前台湾ドラマに出演したときに、台湾の先生がつきっきりでセリフを教えてくれて。だから私が喋る北京語は台湾なまり系なんですよ」と裏話を明かす。

一方、三谷は、フィンランドの首都・ヘルシンキで本作が上映された際に芸人・ゆうたろうの登場シーンが「ものすごくウケた」と回顧。「たぶん巨大なグラスを持っていたからじゃないか。あるいは、向こうでゆうたろうさんがすごくブームになっている可能性もある」などと考察しながら、海外での反響を懐かしんだ。
2人の会話は途切れることがなく、“芝居”や“演出”について熱く語る貴重な一幕も。スオミがタクシー運転手をしている場面では、三谷が過去に車の運転をする演技をした経験を明かし、「どれだけ長澤さんがすごいことをやっているのか」と感心。すると長澤は「不思議なもので、私は一回動くと覚えちゃう。体を動かしたほうが入ってきやすいタイプ」と語り、ここから舞台稽古の話題へ。




















