山下智久の“国際的なキャリア”は何をもたらす? 『正直不動産』映画化のポイントを解説

山下智久主演『正直不動産』映画化のポイント

 一方で、日本のドラマファンになじみ深いのが、『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)の草野彰、『クロサギ』(TBS系)の黒崎、『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)の岩瀬健、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(フジテレビ系)の藍沢耕作、『インハンド』(TBS系)の紐倉哲など。山下が演じたからこそ印象的なキャラクターとなった作品は多数ある。国内と世界の両方の環境で表現を磨いてきた山下の久々のスクリーンでの活躍に、胸が躍る。海外という場において、自分の個性と向き合いながらチームで作品作りをしてきた山下の強みは、日本の映画でも大きく輝くことだろう。

 シーズン1では永瀬について深掘りされることが多かった本作も、シリーズを重ねるごとにほかのキャラクターの背景や考え、個性がより鮮明に描かれてきた。映画版の具体的なストーリーはまだ明かされていないが、これまで永瀬の脇を固めた人気キャラクターたちが再び登場してくれるのかは気になるポイントだ。さらに現在放送中の朝ドラ『おむすび』(NHK総合)や『正直不動産』シリーズの脚本を手がけてきた根本ノンジが映画版の脚本も引き続き担当するからこそ、キャラクターが再登場するとなれば、さらにパワーアップした個性を見ることができるかもしれない。シリーズものならではの楽しみと、今や国際的に活躍する俳優となった山下の活躍と、見どころたっぷりの映画となりそうだ。

■公開情報
映画『正直不動産』
2026年公開予定
出演:山下智久、福原遥ほか
原作:大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)『正直不動産』(小学館「ビッグコミック」連載中)
監督:川村泰祐
脚本:根本ノンジ
音楽:佐橋俊彦
撮影時期:2025年2月~3月
製作幹事:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作プロダクション:NHKエンタープライズ、テレパック
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館
公式X(旧Twitter):https://x.com/shojiki_movie

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