『クジャクのダンス』染田は一体誰に殺されたのか? “ジャングル”への手がかりは闇の中に

ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)第4話放送前に、主演の広瀬すずが自身のSNSで「明日はね、泣けるよ なんか、泣けてくるよ、、、」とポストしていた。(※)その悲しみの真相は、染田(酒井敏也)が亡くなってしまうところにある。
心麦(広瀬すず)が、父・春生(リリー・フランキー)と一緒に足繁く通っていた屋台ラーメン店の店主・染田。第2話で遠藤友哉(成田凌)の過去が明かされていったように、今回は染田の悲しい経歴とその罪があらわになっていく。

畳屋を経営していた染田は、バブル崩壊の影響から不渡りを起こし、会社を潰してしまっていた。妻ともすれ違いから離婚。そこにサイン偽装と覚醒剤の魔の手が染田に迫る。そんな染田を担当していたのが、警察官時代の春生だった。「希望を持って生きていく姿が見たい」という思いから、ラーメン屋台でもう一度人生をやり直そうとする染田を優しく気遣ってくれた春生に、染田は恩義を感じていた。やがて、春生と心麦の存在が、染田にとって見たかった“家族の続き”でもあった。

焦点となるのは引き続き、春生の手紙は本物なのか、それとも染田が偽装しているのかということ。染田は取り調べにて偽装したことを自白しているが、それもある男からの指示だったことを心麦にそこはかとなく伝える。染田が躊躇しているのは、心麦を巻き込んでしまうのではという危険性から。弁護士である松風(松山ケンイチ)を連れてもう一度警察に話に行くことを心麦は提案するが、染田は姿を消し、その後河川敷で帰らぬ人となって見つかる。
河川敷には高級時計とスマホと靴が並べられており、自殺のように見せかけているが、何者かに殺されたと見て間違いないだろう。家に警察が来た際、染田はリュックの男に連絡をしており、男は「もう染田は使えない」「染田自身が分かっていたはずだ。知らない方がいいこともある」と話している。話し相手は、検事の阿南(瀧内公美)。第4話のラストには、阿南の車に乗り込む男の姿もあり、暗躍する男はもちろん、阿南がキーマンであることは間違いない。