『フォレスト』さらに深まる謎を考察 “何か”あると感じさせる岩田剛典の好演

『フォレスト』さらに深まる謎を考察

 サスペンスドラマで、「この人が演じているということは、確実に“何か”あるだろう」と感じさせる役者がいる。現在放送中の『フォレスト』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で、純を演じている岩田剛典もそのひとりだ。サスペンスドラマで見せる彼の演技は、「優しさの裏にとてつもない闇を抱えた人物を演じさせたら、右に出るものはいないのでは?」と思うほど。とにかく、岩田は“何か”あると感じさせる演技がうまいのだ。

 バラエティ番組に出演していたり、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのメンバーとして活動しているときには好青年っぽさを纏っているため、余計にギャップを感じるのかもしれない。だからこそ、『フォレスト』でも、ちょっと怖い表情を見せただけで、ゾワっとしてしまう。また、「岩ちゃんのことを信じたい!」という気持ちと、「でも、岩ちゃんはサイコパス演技がうまいし……(見てみたい気もある)」という気持ちがせめぎ合うからこそ、こんなにも楓(比嘉愛未)に感情移入することができるのだろう。

 第3話を観て、やっぱり純は“ヤバい奴”であると確信した。まず、鈴子(松田美由紀)に、「誕生日会を開き、ご家族ならびに親しい方々を招待してください。もし逆らえば、あなたたちの罪を白日のもとに晒します」と脅迫文を送ったのは、純で間違いないだろう。ただ、鈴子の秘書・葉山(堀部圭亮)が言うに、脅迫状には純の家の近くの消印が押されていたらしい。「せめて、バレないようにしろって……!」とツッコミを入れたくなったが、純は自分が送ったことを鈴子に分からせるため(もしくはバレてもいいと思って)に、家の近くから脅迫状を送ったのかもしれない。

 また、何者かが、鈴子の誕生日会に腐ったローストポークをプレゼントとして持ってくる……という事件も発生。顧問税理士の間宮(森田甘路)は、「あれ、君がやったんだろ? 俺のあとに来たのは君たちだけなんだよね」と言い、純に罪をなすりつけようとしていたが、「あなた(=間宮)のしてることは、分かっている」という鈴子の発言と、間宮の大慌てっぷりから察するに、ローストポークを持ってきた犯人は間宮なのかもしれない。間宮も塔子(水野美紀)と同じく、何かしらの目的を持って幾島家に入り込んでいるのだろうか。

 塔子に関しては、「食中毒ってことは、保健所の調査が入ったんですよね?」「抜け目ないって? どういうことですか?」と3年前にブランフォレストホテルで起きた食中毒事件のことをしきりに探っていたため、中西精肉店の関係者である可能性が高い気が。それにしても、3年前の食中毒事件が、事故でも中西精肉店のせいでもなく、何者かが料理に毒を入れた事件だった……ということを、鈴子がひた隠しにしている理由も気になるところだ。犯人が突き止められていないということは、誰かをかばっているわけではないだろう。

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