2025年“声優ガールズバンド”の新地平 『ガールズフィスト!!!! GT』の国境を越えたライブ力

GIRLS' F1ST!!!! GT アニメ声優としての歩みと“ガールズバンドブーム”
——みなさんがアニメ声優を目指すきっかけになった作品はありますか?
奥村:難しい……!
浅見:私は『夢色パティシエール』が好きでした。天野いちごちゃん役の悠木碧さんの演技に憧れましたし、必死に努力してパティシエールを目指す物語にすごくハマってしまいました。
内山:私がずっと好きなのは『カードキャプターさくら』とか、あとは『怪盗セイントテール』とか。
奥村:『怪盗セイントテール』大好き!
内山:本当に大好きで、いまだに1年に1回くらいは観返すんですよね。「いつか私も魔法を使えるんじゃないか」とか「封印解除(レリーズ)使えるんじゃないか」とか、いまだに思っています。
浅見:だから「スティック」持ってるんじゃない(笑)?
八木:え、スティック持ってるんですか!?(※編集部注:ドラムスティックのことだと気付かないまま会話が進行)
奥村:私は親がゲーマーだったりアニメ好きだったりしたので、周りに日常的にフィクション作品がたくさんありました。それで子供の頃はアニメキャラに「人間が声をあてている」って知らなくて(笑)。
内山:かわいい。
奥村:「声優」っていう職業があるんだと知ったときに「え、すごい!」と思ってそれから憧れていました。
八木:私も奥村さんと一緒で声優さんがいることを知らなくて、「なんか絵が喋ってくれてるのかな」って(笑)。きっかけというと元をたどると多分『Yes!プリキュア5』かなと思います。
浅見:プリキュアになりたかった?
八木:そうなんです!
——今後なりたい声優像や演じてみたいキャラクターはありますか?
八木:あと私は人外キャラがやりたくて。
内山:メンバー同士でも「八木はちっちゃいフォルムでやかましいキャラクターが合いそうだよね」みたいな話をしています。「鳥っぽいよね」とかね(笑)。
八木:マスコットキャラを目指します!

内山:私は現場でお会いした方で言うと、種﨑敦美さんの演技がすごいなと思っています。ちっちゃくて愛らしいキャラから、きれいな女性や男の子まで演じられていて、やっぱり憧れますね。人柄も素晴らしい方だったので、人としての振る舞いも尊敬しますし、いろいろなキャラクターになれるというところに声優さんへの憧れがあるので、本当に大尊敬です。
——種﨑さんはすごいですよね。
奥村:私は音楽に関わる声優のお仕事をしたいと思っていたので、ある意味『ガールズフィスト!!!! GT』ですでに一つ夢が叶ってしまっているんです。
——近年は音楽アニメが流行していますが、同じジャンルの他の作品を観たりしますか?
浅見:『BanG Dream!』だったり、それこそ『ガールズバンドクライ』も『ぼっち・ざ・ろっく!』も観ていました。曲もストーリーもみんな素敵だなと思います。「大ガールズバンド時代」ってワードでSNSのトレンドにもなっていて、すごいよね。
内山:「次には我々がいるから、まだ流行っててくれー!」って思います(笑)。この波があるからこそ興味を持ってくれる人が増えているのかなと思うし、気軽に触れてもらえるような環境がありがたいなと感じます。
——「バンドものコンテンツ」から生まれたリアルバンドはたくさんありますが、ライブハウス規模の距離感でのパフォーマンスにおいては、みなさんは唯一無二だと思うので、今後も応援しています。
一同:ありがとうございます!

——バンドとしてはここまで、本当にいろいろと紆余曲折があったわけですが、昨夏のメンバー脱退の時期などは危機感はなかったですか?
奥村:じつは次にメンバーが誰かいなくなったら私も辞めようとは思っていました。でも、すぐにももちゃんが加入して、ワンマンライブも迫っていた時期だったので、余計なことを考える余裕もなくてやるしかないっていう感じで……いつのまにか今に至ります(笑)。
浅見:もちろん危機感みたいなものもあったんですけど、でも自分ができることはできるわけだし、入ってくる新メンバーのためにも万全な状態でいたくて。マイナスな気持ちになってもやっぱり意味がないので、「大丈夫だ」って思いながら過ごしていた記憶はあります。
内山:オーディションの日、スケジュールの都合で私と奥村だけで八木の演奏を聴いていたんですが、フレーズを弾いた瞬間に「あ、きっとこの子だな」という感触はありました。
八木:そうなんだ!
内山:こんなにトリッキーな子だとは思わなかったけど……。
八木:それはまぁ鳥ですから。鳥っピー。
内山:トリッキーね(笑)。でもベースに対してはすごく貪欲なので、いい刺激になってくれたなと思います。1カ月で10何曲も必死に覚えてくれてるところを見たらこっちも頑張らないと、と思って。
八木:そうだよ! もう半泣きでした(笑)。
Girls' F1st!!!! GTの2025年

——最後に2025年の意気込みを聞かせてください。
内山:2024年の後半は怒涛の動きがあって、活動の幅が広がることは本当にうれしかったです。今年はもっと日本での活動を広げていって、漫画とアニメも日本語の作品ではあるので、日本でも中国でのワンマンライブくらいのお客さんを呼べるぐらいになりたいなと思っています。
浅見:よく「東京以外のところでもライブしたいよね」とメンバーでも話すんですが、中国だけでなく、いろいろな箇所に足を運びたいなと思います。箱を大きくしてたくさんの方にGirls' F1st!!!! GTの音楽と、作品のことを知っていただきたいと思っています。役者としても、アニメやゲーム、朗読劇など演じていける場をたくさん増やしたいです。
奥村:2024年はまさか中国へ行くことになるとは全然想像していなかったんですが、でもこの勢いのまま突き進んでいきたいと覚悟が決まりました。あと野外でライブをしてみたいです!
——ぜひ参加させてください。
奥村:最近は活動の主軸がGirls' F1st!!!! GTになっているので、ギタリストとしてだけでなく役者としても成長したいと思っています。でもギターももっと上手になりたいから、最近は本当に分身したいなって思っています。2025年の目標は分身です(笑)。
八木:2024年は自分にとって本当にビックリなことがたくさんあって。少し前まではなんというか1日1日の時間を長く感じて生きていたんですけど、もう12月とかは3日ぐらいしかなかったんじゃないかっていう感覚でした。2025年はもっといろいろな方に知っていただけるように、演奏やパフォーマンスももっとかっこいいものが披露できるようにしたいです。声優としては、鳥になりたいです(笑)。
浅見:それと現在、新曲の「FLY'T HIGH!!!!」と「DON'T STOP!!!!」を制作中です。1月19日、秋葉原ZESTさんで開催される「ガールズフィスト!!!! GT ワンマンLive Vol.3 〜DON'T STOP!!!!〜」でも披露するので、楽しみに待っていてほしいです。
内山:2025年1発目のライブですし、初めましての方も大歓迎なので、ぜひ遊びに来てほしいなと思います。
高橋:運営側の責任ですが、メンバーのみなさんはバンドコンテンツのバンドとしてはありえない、下積みや苦労をたくさん経験してきています。でも、それによって生まれた絆や反骨精神みたいなものが、本物のロックバンドとしての演奏やパフォーマンスに今、表れはじめているんだと思うんです。普段は元気で明るくて面白いけど、演奏や楽曲はとんでもなくカッコいい、そんな4人のライブにぜひ足を運んでいただければうれしいです。本当に圧巻ですから!
——ありがとうございます。ライブの告知コーナーを目の前で聞けたようでうれしいです(笑)。
一同:ぜひぜひよろしくお願いします!
■作品情報
『ガールズフィスト!!!! GT』
YouTubeにてショートアニメ公開中
キャスト:浅見春那(Vo.奈川芳野役)、奥村真由(Gt.坂ノ下奏恵役) 、八木萌々菜(Ba.藤森月役)、内山つかさ(Dr.白瀬双葉役)
原作:『ガールズフィスト!!!! GT』(なじみ)
©ガールズフィスト!!!! プロジェクト 2025
公式サイト:https://girlsf1stgt.com/
公式X(旧Twitter):@GirlsF1st
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@girlsf1st_gt
■イベント情報
「ガールズフィスト!!!! GT ワンマンLive Vol.3 -DON'T STOP!!!!-」
会場:秋葉原ZEST
開催日時:1月19日(日)17:00開場/17:30開演
チケット:¥3,000(+1D¥600)
販売サイト:https://t.livepocket.jp/e/2toa8























