『デアデビル:ボーン・アゲイン』予告編を徹底解説 ブルズアイ復活、MCUとのつながりも

『デアデビル:ボーン・アゲイン』新予告を解説
では予告編を観ていきましょう(わかりやすく該当部分の登場秒数を書いておきます)。
まずこの予告編は非常にバイオレンスがいっぱいで、そのトーン&マナーは今までのチャーリー・コックス版の『デアデビル』を継承するものです。そして前シーズンからの要素を引き継いでおり、かつ昨今のMCUの要素もうまくちりばめられています。そう、あの『デアデビル』の世界観とMCUをうまく融合させています。
まずこの予告は、デアデビルことマット・マードックとキングピンことウィルソン・フィスクがカフェで話しているシーンから始まります。そう、フィスクはデアデビルの正体を知っています。もちろんマードックもフィスクがキングピンであることを知っている。2人が敵同士でありながら、奇妙な絆で結ばれていることがわかります。
そしてフィスクはニューヨーク市長です。前に登場したドラマ『エコー』で市長への立候補が示唆されていたから、ついに市長になった。ということは、『エコー』からある程度時間がたったことがわかります。そしてマードックはなんらかの理由でデアデビルの活動を辞めていたことがわかる。“一線を越えてしまったから”と。果たしてその「一線」とは? 誰かを殺してしまったのか? この2人の会話から察するに、フィスクはマードックにまたデアデビルとして復帰してほしいのではないかと思います。というのも、フィスクは彼なりにニューヨークを愛しており、ニューヨークの秩序を乱す存在をすべて排除したいと思っているから。したがってニューヨークにフィスクでさえも危惧する脅威が現れ、それをデアデビルに始末させたいのではないか? となると、その脅威とはなにか? それが恐らく、目から血が流れているようなマスクを被った人物(予告の1分20秒目あたり)。これはコミックに登場するミューズという殺人鬼。被害者の血を使って絵/ストリートアートを描くというとんでもないやつ。この予告に確かに怖い絵が出てきます。したがって、デアデビルはまずこのミューズを追うのか?
白いマスクを被る人物が出てきますよね(予告の1分36秒目あたり)。これはコミックに登場するホワイトタイガーという別のヒーロー。その正体はヘクター・アヤラ。ラテン系のヒーローです。コミックでは彼の妹エヴァもまたホワイトタイガーを襲名します。コミックのストーリーだと、この2人の兄妹にデアデビルの存在が大きく関わってきます。1分22秒目あたり、マードックと取っ組み合いになる、フランクと呼ばれる人物が登場します。これはフランク・キャッスル。そう、パニッシャーです(演じるのは前シリーズ同様ジョン・バーンサル!)。ということはパニッシャーのドラマも作られるかな?
個人的に興奮したのは1分5秒目あたりの歩いている囚人。これは『デアデビル』シーズン3でベンジャミン・ポインデクスターが演じたウィルソン・ベセル、別名ブルズアイです。シーズン3ではフィスクに背骨を砕かれました。
しかし復帰。歩いている! コミックだと彼の脊柱にアダマンチウム(!)が移植され、復活するのです! アダマンチウムとはウルヴァリンに移植されたあの超合金です。そして映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』でもこのアダマンチウムの存在が重要な役割を果たすと言われています。映画とつながる!? わくわくといえば、1分45秒からの様々なマスクが並んでいる部屋からデアデビルのフルコスチューム姿で戦うシーンは、「これぞヒーローアクション!」ですね。
ちょっと嬉しかったのは22秒あたり。マードックが盟友フォギー・ネルソン(エルデン・ヘンソン)とカレン・ペイジ(デボラ・アン・ウォル)と歩いているシーン。この3人は先の『デアデビル』ドラマの重要キャラなので、彼らが出ている以上、本作が今までのドラマとつながっていることがわかります。しかし1分16秒の白いドレスの女性。マードックに新たな恋人でしょうか? 恋人といえば、フィスクにとっての、あの大切な女性も出てきます(1分20秒目)。
3月5日からの配信が楽しみですよね。あ、最後にとてもマニアックなトリビアを。28秒目のニューヨークの新年カウントダウンのシーンですが、街の広告に注目。向かって左のキャプテン・アメリカの舞台『ロジャース』の広告の上にある。文字がいっぱい書かれている看板は、拡大してみるとHARLEM’S PARADISEとうっすら読めます。これは、『ルーク・ケイジ』に由来する店です。また向かって右にはPYM VAN DYNEの看板が。そう! 『アントマン&ワスプ』のワスプことホープが主催する財団かなんかの広告です。世界観がつながってますね!
■配信情報
『デアデビル:ボーン・アゲイン』
ディズニープラスにて3月5日(水)より独占配信
©︎2025 Marvel






















