草笛光子主演映画『アンジーのBARで逢いましょう』4月公開 共演にディーン・フジオカら

『アンジーのBARで逢いましょう』4月公開決定

 草笛光子主演映画『アンジーのBARで逢いましょう』が、4月4日に全国公開されることが決定した。

 本作は、2024年10月に91歳を迎えた草笛が、突然町にやってきていわくつきの物件でBARを開く謎多き“お尋ね者”のアンジーを演じるオリジナル映画。1953年の映画初出演以降、70年に渡りドラマや映画などに出演し続け、1999年には紫綬褒章、2005年には旭日小綬章、2013年には第48回紀伊國屋演劇賞・個人賞、2014年には永年の舞台の功績に対して第39回菊田一夫演劇賞・特別賞、2020年には毎日芸術賞、そして2022年に日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞している草笛。近年は、ドラマ『鎌倉殿の十三人』(NHK総合)、『その女、ジルバ』(東海テレビ・フジテレビ系)、映画『老後の資金がありません!』の出演に加え、90歳で映画単独初主演を務めた『九十歳。何がめでたい』が大ヒットを記録した。

 「風に吹かれた」と突然町にやってきたアンジー。いわくつきの物件でBARを開き、「人間まともなもん食わないとだめよ!」「本当に怖いのは人間だけだ」「過去に追いつかれると食い殺されちまうからね」「いくつになっても生きることは簡単じゃないの。面倒だし複雑だし汚いことだらけ」と、心に刺さる名言を厳しくも優しく投げかけながら、悩み多き町の人々をだんだんと変えていくーー。

 共演には、アンジーに二つ返事で物件を貸す大家の熊坂役に寺尾聰、女手ひとつで息子を育てる美容師・満代役に松田陽子、満代の息子で悩みを抱える高校生・麟太郎役に青木柚、石材屋の息子・政志役に田中偉登、古い迷信にとらわれる梓役に石田ひかり、そして謎の青年役にディーン・フジオカ名を連ねている。そのほか、六平直政、黒田大輔、宮崎吐夢、工藤丈輝、駿河メイ、村田秀亮(とろサーモン)、田中要次、沢田亜矢子、木村祐一が出演する。

 監督を務めたのは、大林宣彦などの助監督を長年務めた松本動。脚本は、『私立探偵濱マイク』シリーズ(日本テレビ系)、『十三人の刺客』などの天願大介が手がけた。松本監督は、「老若男女、誰もが憧れるような『アンジー』を誕生させ、草笛さんに楽しく自由に演じてもらうことで、『アンジー』の活躍に魅了される素敵な映画がきっと生まれ、観てくれた人達を元気にしてくれるだろう」という願いと想いを込めたと語り、草笛から「私ね、アンジーみたいな役を、ずっとやりたかったのよ!」と撮影中に言われ、感激したことを明かしている。また、草笛との撮影を振り返り「そのチャーミングさで、いつも太陽のように撮影現場を明るくして下さり、クランクアップした後は、私だけでなくスタッフも草笛ロスになっていました」とコメントを寄せている。

 草笛は本作について、「この映画は不思議な映画です。風が吹くように現れた得体の知れない女が出会った人の人生をそっと変えてしまいます」と語り、共演陣については「豪華な共演者の皆様がたくさん出てくださって感謝しています」とコメント。寺尾については「若い頃私の息子役をなさったご縁でプライベートでもずっと仲良くしていましたが、久しぶりの共演はとてもうれしかったです」と語り、「ディーン・フジオカさんもかっこよく登場されるし、石田ひかりさんも面白い役どころで、どちらのシーンも楽しかったです」と充実した撮影を振り返っている。

映画『アンジーのBARで逢いましょう』予告

 あわせて、予告編とポスタービジュアルも公開。予告編は、トンネルを抜けて歩き出すアンジー(草笛光子)が、風が吹いた場所にある廃墟を見つめるシーンからはじまる。それぞれに問題を抱えている町の人々が、突如現れたアンジーと触れ合うことで魔法にかけられているように表情がだんだん変わっていく様子が描かれる一方、何者かにアンジーが見張られているシーンも。また、アンジーが冗談めいて言う「私、実はお尋ね者なの」や、BARのカウンターでアンジーが話す「生きるってことは簡単じゃないの。最初の一歩を踏み出したら、動く! 動く! 動く!」のセリフも確認できる。

 ポスターでは、真っ赤なドレスを身にまとった草笛演じるアンジーが、肩肘をついて椅子に腰かけ何かを想う様子が切り取られている。

コメント

草笛光子(主演)

この映画は不思議な映画です。
風が吹くように現れた得体の知れない女が出会った人の人生をそっと変えてしまいます。
いつもは台本をいただくと「さて、どう演じようか」と悩むことが多い私ですが、この映画は珍しく肩に力が入らず、自然に柔らかく演じることができました。
そして、豪華な共演者の皆様がたくさん出てくださって感謝しています。
寺尾聰さんは若い頃私の息子役をなさったご縁でプライベートでもずっと仲良くしていましたが、共演は何年ぶりでしょうか?
久しぶりの共演はとてもうれしかったです。
ディーン・フジオカさんもかっこよく登場されるし、石田ひかりさんも面白い役どころで、どちらのシーンも楽しかったです。
アンジーが映画の中で生き生きしていると感じていただければ嬉しいです。
皆さまも是非アンジーに会いに映画館にいらしてください。

松本動(監督)

高齢の方が主人公というと、病気や死がテーマのことが多いですが、年を重ねた女性が元気にカッコよく痛快に活躍するような今までの邦画には無かったような映画にしようと決めていました。老若男女、誰もが憧れるような『アンジー』を誕生させ、映画という架空の世界で思いっ切り躍動させたい、そのためにも草笛さんには楽しく自由に演じてもらおう、そうすれば必ずや草笛光子演じる魅力溢れる『アンジー』の活躍に魅了される素敵な映画がきっと生まれ、観てくれた人達を元気にしてくれるだろう。という願いと想いを込めて制作を進めました。
草笛さんとご一緒した率直な感想は、とにかくその存在自体が絵になる、撮影の舞台にちょこんと座っているだけで何か物語が生まれるような俳優さんです。そして何と言っても本当に可愛らしい方です。「私ね、アンジーみたいな役を、ずっとやりたかったのよ!」と言って、悪戯っ子のような眼差しで可愛く微笑んで下さったことが、楽しんで演じてくれているんだと分かり、本当に嬉しかったです。そのチャーミングさで、いつも太陽のように撮影現場を明るくして下さり、クランクアップした後は、私だけでなくスタッフも草笛ロスになっていました。今回、草笛さんが主演の映画を監督させて頂く事が出来て、大変光栄に思っています。

■公開情報
『アンジーのBARで逢いましょう』
4月4日(金)全国公開
出演: 草笛光子、松田陽子、青木柚、六平直政、黒田大輔、宮崎吐夢、工藤丈輝、田中偉登、駿河メイ、村田秀亮(とろサーモン)、田中要次、沢田亜矢子、木村祐一、石田ひかり、ディーン・フジオカ、寺尾聰
監督:松本動(ゆるぐ)
脚本:天願大介
製作プロダクション:ザフール
配給: NAKACHIKA PICTURES
©2025「アンジーの BAR で逢いましょう」製作委員会
公式サイト:angienobar.com
公式X(旧Twitter):@angienobar

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