『オクラ』平山祐介演じる結城の死の真相が明かされる “倫子”白石麻衣が照らす希望

『オクラ』結城の死の真相が明らかに

 『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)第7話では、10年前の因縁が明かされた(以下、ネタバレあり)。

 加勢(中村俊介)を葬った爆破事件は、10年前の警察官連続殺人事件に酷似していた。電子制御式の爆弾は携帯電話が遠隔装置として使われていた。父である結城(平山祐介)の命を奪った事件について、倫子(白石麻衣)は千寿(反町隆史)に尋ねる。そこから、10年前の真相が語られる。

 刑事ドラマで仲間の死は避けることができない。回想シーンでは未解決事件を追う千寿と生前の結城と加勢、そして後輩刑事の久常(渋谷謙人)たちが映される。捜査一課の千寿と結城、久常は事件を独自に調査し、オクラに入り浸っていた。千寿はお蔵入りした事件に対して、警察上層部の関与を疑っていた。そこに久常が死んだと連絡が入る。不審者を追って入ったビルの爆破に巻き込まれたのだった。

 千寿はフルフェイスヘルメットをかぶった犯人と思われる不審者を捕まえようとするが、結城はこれ以上の深入りを止めようとする。しかし、千寿はなかば強引に捜査を進め、阿澄(三浦獠太)の協力もあって犯人のアジトを突き止めた。そして、逃げるフルフェイスの男を追って入り込んだビルで事件は起きた。

 自転車で爆走する千寿と、車で乗り付ける結城。第1話冒頭の爆破シーンにつながる過去のいきさつが明かされたところで、場面は2024年に移り、加勢を殺害した犯人の追跡行へ切り替わる。逃走しようとした男を待ち構えていたのは倫子だった。

 第7話で描かれたのはもっぱら警察内部の惨劇である。加勢と結城を殺害した犯人は同一人物またはグループであることが示唆されたが、門真(山中聡)は黒幕の存在をほのめかして命を絶った。真相はふたたび闇の中へまぎれてしまった。うっすらと浮かび上がってきたのは、未解決事件を葬り去ろうとする警察内部の勢力の存在である。一方で事件を後世に伝えようとする人々がいることは、これまでに再三強調されてきた。

 「ハイドアンドシーク」と名付けられたデータベースにアクセスするICチップを結城は体内に埋め込んでおり、敵に奪われる前に千寿に託した。そのことで千寿は倫子に誤解を与えることになったが、利己(杉野遥亮)が誤解を解いた。結城に託された情報を使って千寿はオクラで未解決事件を捜査してきた。

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