『ブラッシュアップライフ』から『嘘解きレトリック』まで 永尾柚乃に漂う大物女優の風格

“子役”永尾柚乃、早くも漂う大物女優の風格

 11月11日に放送されるドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)第6話に、鹿乃子(松本穂香)と千代(片山友希)と偶然出会う少女・ヤイコ役で永尾柚乃が出演する。

 本作は、『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)の演出を手がけた西谷弘とプロデューサーの鈴木吉弘のタッグで贈る“レトロモダン路地裏探偵活劇”。

 第4話と第5話では、左右馬(鈴鹿央士)と鹿乃子が怪談雑誌の記者・雅(北乃きい)とともに、古びた人形屋敷の主人・綾尾品子(片岡凜)の謎に迫った。毎話、豪華なゲストが話題となっているが、第6話では天才子役として注目を集める永尾の出演がアナウンスされた。

 NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で福原遥演じる舞の幼少期を演じた浅田芭路や『海のはじまり』(フジテレビ系)で南雲海を演じた泉谷星奈など、近年も多くの子役が活躍しているが、その中でも芦田愛菜のような大女優になるのではと期待を寄せられているのが永尾だ。

 永尾は1歳半のときにドラマ『コールドケース2 ~真実の扉~』(WOWOW)で子役デビュー。『拾われた男』(ディズニープラス)や『エルピス —希望、あるいは災い—』(カンテレ・フジテレビ系)などで子役として経験を積んだのち、2023年に放送された『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)で主人公・麻美(安藤サクラ)の保育園時代を演じて脚光を浴びる。人生をゼロからやり直すタイムリープを描いた本作で、永尾は見た目こそ子どもだが、中身は33歳の麻美を演じており、まだ小学生とは思えない表情豊かな演技で、子どもと大人の微細な変化を表現した。永尾の見事な演技にドラマの視聴者からは「チビ麻美」という愛称で親しまれ最後まで視聴者を虜にした。

 『ブラック・ジャック』(テレビ朝日系)では、天才的な腕を持つ無免許の天才外科医・ブラック・ジャックの助手・ピノコを演じた永尾。本作は原作やアニメと現代的にリアレンジされているものの、ピノコはいかにも漫画の世界から飛び出してきたようなキャラクターだ。原作から実写へと落とし込む際に困難を伴うのが、いかに原作を忠実に再現するのかということ。独特な幼児言葉や驚いたときに両頬に手を当てて「アッチョンブリケ」と言うシーンはついわざとらしくなってしまいがちだが、絶妙な塩梅でピノコを作り上げていた。

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