『おむすび』松本怜生の魅力が伝わる風見のギャップ “空気を読まない部長”がトレンド入り

『おむすび』風見先輩が“意外な一面”を披露

 『おむすび』(NHK総合)第13話で、結(橋本環奈)は風見先輩(松本怜生)から部活が終わったら、話したいことがあると言われる。同じ書道部の恵美(中村守里)は声をかけられていなかった。恵美は「意外と告白やったりして」と口にする。部長・大竹久志(桑野颯太)と風見が好みの女性像について話していたのを聞いていた恵美は、風見の好みの女性像がまるで結のことのように聞こえたと言うのだ。結は「そんなことないよ」「ないない」と否定しながらも、まんざらでもない顔を浮かべる。

 しかし、風見が結に話したかったことは告白ではなく、野菜染めについてだった。結の祖母・佳代(宮崎美子)が染めた布に興味津々の風見は、翌日米田家を訪れ、佳代から手渡される色とりどりの野菜染めに興奮していた。

 風見を演じている松本は、下駄箱での場面では、その佇まいから思わせぶりな雰囲気を漂わせる。一方、野菜染めを前にした場面では満面の笑みを浮かべ、結にとって憧れの存在である“風見先輩”とのギャップを感じさせていた。佳代の野菜染めに感心し、「すごい。ホホホホ!」と思わず笑ってしまうシーンでは、あまりの興奮っぷりにおかしみも覚える。佳代に習いながら、野菜染めを行う風見のワクワクした表情は魅力的だ。もしかすると松本自身の野菜染めに対する心情が表れていたのかもしれないが、松本の演技には風見が心の底から楽しむ様子が伝わってきて、彼の人間的な魅力がひしひしと伝わってくる場面となった。

 書道のイメージを一新するような書家を志す風見は、結の母・愛子(麻生久美子)が言っていたように「すごく、すてきな人」に映る。ただ、恋路には無関心あるいは鈍感といえよう。そして「夢」に悩む結にとっては、高い志を持った風見の存在は心をかき乱す一因となるかもしれない。

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