奈緒が役者を続けられる理由とは? 『あのクズ』主人公・ほこ美と重なる“しつこさ”

奈緒が役者を続けられる理由とは?

主人公・ほこ美と奈緒の共通点は?

ーーほこ美は奈緒さんからみてどんなキャラクターですか?

奈緒:不器用で真っ直ぐで、とても懐が深い愛すべきキャラクターだと思います。ひとつのことにすごく集中するタイプの人なので、恋愛とボクシング、2つのことを追いかけるのは苦手なのですが、不器用ながらもどっちにも一生懸命になっていく。七転び八起きでとにかく前に進んでいくので、台本を読みながら私自身も元気をもらっています。応援したくなるし、応援されているような気持ちになる主人公だなと思ったので、その思いをそのまま視聴者の皆さんにも感じていただけるように、みんなで作り上げていきました。

ーー奈緒さんとの共通点も多いように感じます。

奈緒:家族の形は違えど、家族から受ける影響や思いみたいなものは台本を読んだときに一番共感したところでした。ボクシングを始めて、こんなにも誰かに応援してもらえることがパワーになることを知りました。練習がどんなに辛いときでも、海里のことを思うと頑張れる瞬間もあって。ボクシングを頑張ることと、誰かを思う気持ちはどちらも繋がっていて、ほこ美の気持ちになろうと意識するよりも、本当に同じ思いを追体験していくような感覚でした。

ーーほこ美は「負けっぱなしじゃ終われない」という思いで立ち上がりました。奈緒さんにもそんな経験はありましたか?

奈緒:ほこ美は劇中で「しつこいね」と繰り返し言われます。でも、それは言い方を変えれば「粘り強い」ということ。諦めてしまう、心が折れてしまう、とはならずに、もう一度立ち上がる。何回でも立ち上がっていく根性は、すごくカッコいいですし、見習いたいです。自分もこうなれたらいいなって。自分自身を振り返ると、“負け”とは少し違うのですが、お芝居をずっと続けていられるのも、ずっと分からないという思いがあるからなのかなと気づいたんです。始めたときから今まで、分からないこと、できないことがずっとあります。だからこそ、もう一度チャレンジしたい、分からないものを分かるようになりたいと続けているのかなと。毎回どうしてもできなかったこと、ダメだった部分が、次に繋がる支えにもなっているなと感じます。そんな思いは、ほこ美とも重なっているかもしれません。

■放送情報
火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』
TBS系にて、10月8日(火)スタート 毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:奈緒、玉森裕太、岡崎紗絵、小関裕太、倉悠貴、鳴海唯、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、晝田瑞希、渡部篤郎、斉藤由貴
脚本:泉澤陽子、鹿目けい子
プロデュース:戸村光来、佐井大紀、宮﨑真佐子
演出:岡本伸吾、石井康晴、小牧桜
主題歌:PEOPLE 1「メリバ」
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/anokuzu_tbs/
公式X(旧Twitter):@anokuzu_tbs
公式Instagram:anokuzu_tbs
公式TikTok:@anokuzu_tbs

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