反町隆史、目標は“杉野遥亮とドライブ” 撮影で深まった『オクラ』チームの絆
反町隆史と杉野遥亮がW主演を務めるフジテレビ系火曜ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』の制作発表会見が10月3日にフジテレビ本社で開かれ、主演の反町、杉野をはじめ、共演の白石麻衣、前田旺志郎、青木さやか、橋本じゅん、宇梶剛士、平山祐介、中村俊介、観月ありさが登壇した。
本作は、実質“お蔵入り”してしまった未解決事件を追う部署、通称“オクラ”に属する刑事たちが難事件に挑む姿を、昭和と令和のジェネレーションギャップバディを中心に描くヒューマンミステリー。反町は人情溢れる昭和刑事・飛鷹千寿、杉野はクールな令和刑事・不破利己を演じる。
会見イベントはスクリーンに場面写真や撮影時のオフショットを映し出しながら進行。最初に公開になったのは、杉野が反町に手錠をかける場面写真だった。これがクランクイン初日、最初に撮影されたシーンだったという。「まだ慣れていない部分とか、分からない部分もたくさんある中で、『手錠かけるの嫌だな……』って思いながら」と当時の心境を思い起こす杉野。テストを含めて20回ほど、杉野は反町に手錠をかけ、その手錠は本物の手錠だったため、反町の手首は跡だらけになっていたという。それを目の当たりにし、「うわ……これ、黙っててくれたんだ。優しいな」と思ったという杉野に対して、反町も「最初から痛いとは言えないので」と素直な思いを言葉にしながら、その撮影が終わった直後に杉野は反町から手錠のかけ方を教わり、「もうちょっと早く知りたかったな」と思いながらも、「いや、でも優しかったです」と回想していた。
白石は、反発し合う飛鷹と不破の仲を取り持つ元ヤン女性刑事・結城倫子を演じる。役柄は、当たりが強かったりもするが、仕事には真っ直ぐで真面目な性格。元ヤンということで、役作りのために「元ヤン 女性」で検索したが、撮影に入ってみると、そこまで元ヤン要素が強い役でもなかったと話していた。
観月が演じるのは、科捜研のマドンナで、飛鷹の元妻である井伏愁。火9枠への出演は『ナースのお仕事4』(2002年/フジテレビ系)以来22年ぶりとなり、今回は看護師としての白衣ではなく、科捜研としての白衣ということになる。
それぞれの共演歴を振り返るコーナーでは、反町が『GTO』(1998年/カンテレ・フジテレビ系)、さらに『未成年』(1995年/TBS系)で共演している宇梶との懐かしいエピソードを、杉野は『マウンテンドクター』(カンテレ・フジテレビ系)から2クール連続で共演となる平山との関係性などを話していく。中でも盛り上がったのは、反町と観月が今作で初めての共演ということ。反町の「僕は、観月さんをテレビで観てたので」という前置きに会場には笑いが起きる中、反町は続けて「元夫婦役ということが嬉しくて。現場に入って初めて共演したんですけども、昔から知ってる感じが……芝居ではないですけど、雰囲気がちょっと出ているなと思ったので、よかったです」とコメント。
それに共感するように観月も、「昔から拝見はしているんですけど、共演機会がなかったんですよね。元夫婦ということで、距離感がかなり近い役なんですが、お互い同じ時代を戦ってきたよね、私たちみたいな。そんな共通する話題もあったりして。初共演ではあるんですが、距離感が近い感じというのは表現しやすかったと思います。こうしてご一緒できて、とても嬉しく思います」と笑みを見せていた。
記者から、撮影を重ねて見えてきた『オクラ』の魅力を聞かれた反町は、キャスト陣との共演歴や同じ時代を駆け抜けてきた観月など、一人ひとりとの関係性、タイミングが重なっていると話す。「ドラマとしての台本の部分と、実際にその人たちを目の前にして芝居をすると、またそのリアルな感情が生まれてくるんです」と実際の関係性が芝居にも乗ってきていると反町は明かした。
杉野も橋本と撮影裏で自身のバックボーンについて話したと明かし、「この後もう少しみなさんと馴染んでいって、能動的になる瞬間もあると思うので、そういったところはちょっと楽しみにしたいなと思っています」と意欲を見せた。