『ONE PIECE』物語の“鍵”は世界情勢? 黒ひげの躍進からイムの秘密までの怒涛の展開
9月8日放送分から10月13日放送分にかけて、TVアニメ『ONE PIECE』が「怒涛の展開」を迎えることが公式SNSにて告知されている。一連の話で主役となっているのはルフィたちではないものの、「世界を揺るがす大事件」の模様が描かれており、大きな盛り上がりを見せている。
実をいえば『ONE PIECE』ファンには、ルフィたちが各地の島で冒険を繰り広げる長編エピソードより、その合間に明かされる世界情勢の方に興味をそそられるという人も多い。実際に“島と島のあいだ”でどんな出来事が描かれてきたのか、振り返ってみよう。
アラバスタ編と空島編のあいだ
たとえばアラバスタ編と空島編のあいだのエピソードでは、物語の重要人物たちの“初登場ラッシュ”があった。世界政府の最高権力である「五老星」に始まり、当時の王下七武海だったドンキホーテ・ドフラミンゴやバーソロミュー・くま、さらには“白ひげ”エドワード・ニューゲートも初登場を果たしている。ここで一気に作品世界の懐が広がったと言えるだろう。
とくに印象的だったのが、アニメの第151話。ルフィがクロコダイルを撃破したことを受け、世界政府は王下七武海の“欠員補充”を行うことに決め、聖地マリージョアで会合を開く。するとどこからともなく「黒ひげ海賊団」のラフィットが現れ、“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチを新たな七武海メンバーにしてはどうかと提案するのだった。黒ひげたちの野望が大きな動きを見せるシーンだ。
エニエス・ロビー編とスリラーバーク編のあいだ
さらに世界観の広がりといえば、エニエス・ロビー編とスリラーバーク編の幕間にも重要な展開があった。世界政府との激闘を終えた「麦わらの一味」の前に、海軍本部中将・ガープが初登場し、自分がルフィの祖父であること、革命軍のリーダー・ドラゴンがルフィの父であることを明かしたのだ。それまでルフィの家系については謎に包まれていたため、まさに衝撃の新事実だった。
そしてアニメ第316話では、白ひげの船にシャンクスが乗り込んで語り合うエピソードが描かれることに。そこでシャンクスとバギーが元々“海賊王”ゴール・D・ロジャーの船の見習いだったことが明かされる一方、黒ひげが世界情勢に大きな波乱を巻き起こす存在であることが示された。
またバナロ島の決闘が描かれたのも、この幕間だ。そこではポートガス・D・エースと黒ひげが激闘を繰り広げ、「ヤミヤミの実」の恐ろしさが初めて日の目を浴びた。