『GO HOME』阿部亮平が見せた新たな一面 誰も予想できない衝撃的なラストで幕を閉じる
ドラマ『GO HOME〜警視庁身元不明人相談室〜』(日本テレビ系)第8話は、手嶋(阿部亮平)の主役回。拳銃を奪われるという刑事としてはあってはならない失態を手嶋は犯してしまうが、その奪った犯人が高校時代キャッチャーだった手嶋とバッテリーを組んでいた梶原真司(落合モトキ)だったのだ。
梶原は染野組、いわゆるヤクザの一員。梶原の弟分だった池田義人(三浦獠太)が拳銃で撃たれて死亡している。手嶋と梶原は母校の野球部の部室で再会を果たすが、それは感動の、とはほど遠く、手嶋の背中に拳銃をつきつける卑劣な挨拶から始まる。
手嶋と梶原の対峙は10分に渡る、第8話の核たるシーンだ。刑事とヤクザとしての立場として、さらにかつてのバッテリーとしての関係性が徐々に滲んでいく。高圧的な態度だった梶原の態度が変化していくのは、手嶋とのやり取りを電話音声を通じて聞いていた真(大島優子)、そして組長の染野(泉谷しげる)から最後の言伝と餞別を預かってきた桜(小芝風花)、さらに梶原の妹・灯里(羽瀬川なぎ)の登場と段階的なものだ。
けれど、その芯にあるのは手嶋の必死な説得だ。「やり直せる」と断言できるのは、恋人の死を経験した真の姿を見つめてきたから。「2度と立ち上がれないような、つらいことがあっても、歯食いしばって笑って前に進もうとしていることを俺は知ってる。真っ直ぐなその人は、昔のお前によく似てる。どんな相手でも逃げずに、バカの一つ覚えみたいに、ストレートで真っ向勝負していたお前に」と手嶋は梶原に涙ながらに更生を促した。