『となりのMr.パーフェクト』一気にシリアス展開に! 両片思いだったスンヒョとソンニュ

『となりのMr.パーフェクト』シリアス展開に

 Netflixで配信中の『となりのMr.パーフェクト』が折り返しで思わぬ展開となっている。本作は、チョン・ヘインとチョン・ソミンが主演を演じるロマンティックコメディとしてNetflix日本ランキング、世界ランキングともに常に上位をキープしている。本稿では第7話、第8話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり)

 チョン・ヘイン演じるチェ・スンヒョは、建築事務所アトリエ・インの代表として活躍する建築家だ。スンヒョには、母親同士が友人である幼なじみがいた。チョン・ソミン演じるスンヒョの幼なじみであるペ・ソンニュは、アメリカのグローバル企業「グレイプ」で働いていたがオーバーヒートをしてしまい、退社し結婚目前の婚約者とも別れ帰国する。スンヒョは、ソンニュの帰国を知って実家に戻り、隣同士の幼なじみ関係に変化が起きていく。

 スンヒョは、ひた隠しにしているソンニュを好きだという想いが膨らんで抑えきれなくなり、ソンニュへ感情をぶちまけてしまう。ソンニュは、スンヒョから「お前のせいでおかしくなりそうだ!」と苛立ちをぶつけられて、過去のことに思いを馳せる。

 ソンニュは、スンヒョのことは何でも知っているつもりだったが、彼の初恋相手を知らなったことに思い当たり「さっきの言葉はどういう意味?」とスンヒョを問い詰める。ここで、ソンニュがスンヒョを呼び止めるのに、“履いている靴を背中に投げて振り向かせる”という、2006年の『雪の女王』でも使われた、懐かしさを感じるテクニックを見せる。スンヒョが王子様よろしく、ガラスの靴ならぬハイヒールを差し出すが、そこはソンニュの性格で、スンヒョに履かせてもらう間もなく、自分の足でサッと履いてしまう描写が彼女の人となりをあらわしている。さらに、ソンニュの倒れた靴をスンヒョが起こしてあげるも、ソンニュは自分の足で引き寄せて履く。これは、オーバーヒートして倒れたソンニュが、スンヒョの支えで立ち直るも、最後は自分の足で立つ、というメタファーとして捉えられる。

 スンヒョは、意を決してソンニュに告白しようとするが、そこに突然ソンニュの元婚約者のソン・ヒョンジュン(ハン・ジュヌ)が現れる。「お前に会いに来たんだ、会いたかった」と笑顔を見せるヒョンジュンに呆然とするソンニュと、「なぜ現れたんですか? それもこのタイミングで」と心の声と視聴者の思いを代弁するかのように言うスンヒョ。ヒョンジュンはその言葉を聞き逃さずに「どんなタイミングですか?」とスンヒョとソンニュの様子を見つめる。今まさに、スンヒョが告白しようとしたタイミングで現れたヒョンジュンに、ここから三角関係が始まる! と思いきや、ソンニュの父グンシク(チョ・ハンチョル)が怒りながら登場し、ソンニュとヒョンジュンはソンニュの家に行ってしまう。ひとり置いてけぼりになったスンヒョは、ふたりが気になって仕方がない。

 翌日、ソンニュの母ミスク(パク・ジヨン)は、ソンニュとヒョンジュンを復縁させようとソンニュにオシャレをさせて家を送り出す。家の前でソンニュはヒョンジュンと鉢合わせて話をすることになってしまうのだが、そこにスンヒョが家から自転車で出てきてソンニュを連れ去ってしまう。スンヒョが、ソンニュとヒョンジュンが話すのを聞き、自転車でふたりの前に出てきたのだろうと思うと、スンヒョの嫉妬が伺える。

 桜がひらひらと舞う桜並木の中を、スンヒョとソンニュが自転車で二人乗りをする淡いピンク色の映像美の中で、真っ黒な服を着て嫉妬するスンヒョがかわいい。スンヒョは、瀟洒な装いにメイクもばっちりのソンニュを見て、ヒョンジュンのためかと思い「その格好は似合わない、頬の色も変だ」と嫉妬を見せる。

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