『虎に翼』第24週「女三人あれば身代が潰れる?」を振り返る 多岐川が託した思い

『虎に翼』第24週を振り返る

 NHK連続テレビ小説『虎に翼』(土曜日は1週間の振り返り)。第116話から第120話までの第24週「女三人あれば身代が潰れる?」を振り返る。

 第116話では、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)は岩居(趙珉和)と共に原爆の被害者を救済する弁護団を結成する。昭和43年、病を患い、治療に専念している多岐川(滝藤賢一)を寅子(伊藤沙莉)が見舞うと、多岐川は「少年犯罪の厳罰化」を求める声が高まっていることを気にかけていた。

 第117話では、昭和44年1月、桂場(松山ケンイチ)が最高裁長官に就任する。その祝賀会が梅子(平岩紙)と道男(和田庵)の店「笹竹」で盛大に開かれる。そんな中、戦後生まれの学生たちが中心となった運動が激化し、東大で安田講堂事件が発生。香淑(ハ・ヨンス)の娘・薫(池田朱那)が逮捕されてしまう。

 第118話では、久しぶりに星家を訪れた朋一(井上祐貴)は、最高裁が出したある判決に大きな不満を抱えていた。朋一はのどか(尾碕真花)が恋人と結婚を約束していることを聞き出し、航一(岡田将生)と寅子に打ち明ける。昭和44年5月、安田講堂で逮捕された学生たちの刑事裁判が始まる。美位子(石橋菜津美)の裁判は一審が行われる。

 第119話では、のどかの婚約者・誠也(松澤匠)が星家にやってくる。しかし、星家では航一と優未が優未(川床明日香)の進路をめぐって口論をしていた。大学院で寄生虫の研究をしていた優未は研究職を目指すことをやめ、大学院も中退すると言い出す。昭和44年、日米安保改定を翌年に控え、全国で若者たちによる騒乱事件が多発。少年法を改正して厳罰化すべきだという声が、ますます高まっていた。

 第120話では、不起訴処分となった薫は、その出自を自分に隠してきた母・香淑に怒り、距離を置いていたが大学には真面目に通うようになっていた。病が進行した多岐川の元に小橋(名村辰)、稲垣(松川尚瑠輝)ら懐かしい顔ぶれが集まる。厳罰化に反対する多岐川は最後の力を振り絞り、桂場の元に少年法改正に反対する意見書を届けようとする。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『虎に翼』
総合:毎週月曜~金曜8:00~8:15、(再放送)毎週月曜~金曜12:45~13:00
BSプレミアム:毎週月曜~金曜7:30~7:45、(再放送)毎週土曜8:15~9:30
BS4K:毎週月曜~金曜7:30~7:45、(再放送)毎週土曜10:15~11:30
出演:伊藤沙莉、岡田将生、石田ゆり子、森田望智、土居志央梨、ハ・ヨンス、戸塚純貴、高橋努、平埜生成、塚地武雅、趙珉和、三山凌輝、川床明日香、円井わん、青山凌大、今井悠貴、菊池和澄、井上祐貴、尾碕真花、池田朱那、平田満、余貴美子、沢村一樹、滝藤賢一、松山ケンイチ
語り:尾野真千子
音楽:森優太
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博
制作統括:尾崎裕和
プロデューサー:石澤かおる
取材:清永聡
演出:梛川善郎、安藤大佑、橋本万葉ほか

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