『厨房のありす』はメイキングを観るとさらに面白い! 門脇麦が語る永瀬廉の芝居の“変化”

『厨房のありす』はメイキングも必見!

 門脇麦が主演を務め、永瀬廉(King & Prince)と初共演を果たしたドラマ『厨房のありす』(日本テレビ系)のBlu-ray&DVD BOXが、9月4日に発売となる。2024年1月期に放送された本作は、生きづらさを抱える人々が織りなす“ハートフル・ミステリー”。自閉スペクトラム症を抱える天才料理人・八重森ありすを門脇が、ありすのお店にバイトとして転がり込む謎の青年・酒江倖生を永瀬が演じた。

 自閉スペクトラム症(ASD)は発達障害のひとつで、その特性ゆえにありすは頑固でこだわりが強く、コミュニケーションが苦手。だけど、驚異的な記憶の持ち主で、特に大好きな化学においては膨大な知識を持ちあわせる。

 そんなありすにとって社会との接点になっているのが、本作の舞台でもある街の小さなごはん屋さん「ありすのお勝手」。ありすが店主を務めるこのお店には、メニューが存在しない。「料理は化学です」が口癖のありすが化学の知識を基に、お客さんのその日の健康状態や精神状態に合ったごはんを提供するのだ。

 ひとたび料理の解説をし始めると止まらないため、セリフ量は膨大でかつ難関。そのため、演じる門脇は「いつもは1日前かその日の朝にセリフを覚えているけど、今回は3日前から覚えている」と制作発表記者会見で明かしていた。Blu-ray&DVD BOXに特典として収録されているメイキング映像でもその苦労を語っているが、撮影が始まると、一切噛まずにスラスラとセリフを発している。その上でありすをチャーミングに好演し、なおかつ現場を明るく盛り上げる門脇の主演力が映像からは垣間見える。

 そんな一風変わったありすのお店には、子育てに関する姑からのプレッシャーに押し潰されそうな主婦や、好きな人の気持ちを測りかねているOL、家事をしない夫と離婚を考えている妻など、いろんな悩みを抱えた人たちが訪れる。悩みの種類はそれぞれ異なるけれど、一つ共通しているのは、誰もが人との関係に難しさを感じているという点だ。家族やパートナー、友人など、親しい間柄であっても、私たちはつい迷惑をかけたくなくて、嫌われたくなくて、本当の気持ちを伝えられず一人で悩みを抱え込んでしまう。

 3歳のありすを引き取り、男手一つで育ててきた父・ 心護(大森南朋)もかつてはそうだった。もちろん一緒に暮らし始めて幸せだったけど、ありすはコミュニケーションが苦手ゆえに学校で友達とトラブルを起こすことも。加えて心護はゲイであり、親子は偏見や差別に晒されることも多かった。

 それでも心護が意を決して周囲に助けを求めたところ、手を差し伸べてくれたのが、ありすの幼なじみである三ツ沢和紗(前田敦子)とその家族だ。一つ屋根の下で親子3世代が暮らす賑やかな三ツ沢家。特に和紗の次男・銀之助が一家のムードメーカーとなっているが、演じる湯本晴も役に負けないくらい無邪気で、周りにいるキャストたちを自然と笑顔にする様がメイキング映像に映し出されている。そのあまりのかわいさに永瀬もメロメロの様子だ。

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