『ブラックペアン2』二宮和也が天城として初めて見せた表情 “父親”に反応した真意は?
いずれにせよ、天城にとっては誰が会長になろうと関心がないのは明白である。しかし佐伯が会長になってスリジエハートセンターの設立が前に進むこと、“エルカノ・ダーウィン”で医療技術が進化することへの強い期待感を持っていることははっきり見て取れる。より多くの患者が救われるほうを選択するという天城の医師としての矜持。やはりその根底にある信念は、渡海と通じているのだろう。
無事に佐伯が会長選を勝利したことで、ひと段落したと思えた“政治的”な部分。ところが佐伯が医学会会長をしながら東城大病院の院長を続けるという野望を打ち出すことで、新院長の座のために佐伯に協力していた副院長の江尻(大黒摩季)との対立の気配――院内政治をめぐる熾烈な争いの勃発を予感させる。そして佐伯の異変も然り、上杉会長の「父親」という言葉に切なげな表情を浮かべた天城の過去も然り、ドラマ終盤戦にはまだまだ描かれるべき要素が山積みである。
■放送情報
日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:二宮和也、竹内涼真、葵わかな、キム・ムジュン、内村遥、今野浩喜、森田甘路、ヤマダユウスケ、松川尚瑠輝、水谷果穂、チェ・ジウ、田中みな実、石坂浩二、趣里、神野三鈴、橋本さとし、段田安則、小泉孝太郎、内野聖陽
原作:海堂尊『ブレイズメス1990』『スリジエセンター1991』(講談社文庫)
脚本: 槌谷健、守口悠介ほか
演出:西浦正記、加藤亜季子、伊東祥宏
音楽:木村秀彬
主題歌:小田和正「その先にあるもの」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデュース:伊與田英徳、武藤淳、佐久間晃嗣
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/blackpean_tbs/
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